インデックス型投資信託ってなに?仕組みは?
近年、投資信託はますます注目されるようになりました。なかでも熱い注目を集めているインデックス型投資信託。
最近では「インデックスファンド最強」などととネットでいわれるくらい有名になってしまい、インデックス型投資信託のファンからすると少し残念な気持ちもあります。
今回は「インデックス型投資信託とはなにか?」「その仕組みはどうなのか?」ということについて書いていきたいと思います!
このページの目次
投資するなら知らないでは済まないインデックスファンド
さて、インデックス型投資信託投資信託ですが、「それってなんですか?」と誰かに聞かれたとしたらあなたは答えられますか?また、「どんな仕組みなんですか?」と聞かれたものなら、まごまごしてしまうこと間違いありません。
仕組みを知らなくても、インデックス型投資信託を買うことはできます。しかし、大切なお金を預けるわけですから、全く知らないというわけにはいかないでしょう。損をしてしまっても「知らなかった」では済みません!
「NISA」や「確定拠出年金」といった制度がはじまったことで、一般市民への投資が今後ますます身近になっていくことは時代の流れ。しっかり勉強して、他の投資家に負けないようにならないといけないですね。
「インデックス型」「アクティブ型」ってなに?
投資信託とひとことでいいますが、投資信託には二種類の仕組みがあるのです。「インデックス型」と「アクティブ型」です。つまり、アクティブ型ではない投資信託はすべてインデックス型投資信託と言うことになります。
アクティブ型投資信託
アクティブ型投資信託とは、「ベンチマーク」と呼ばれる基準よりも高いリターンを目指す投資信託を言います。ベンチマークとは、例えば「日経平均株価」や「TOPIX」といった株価指数(インデックス)のことです。
投資信託はさまざまな企業の株に投資を行いますが、プロが運用することでその投資先を激選して「インデックスを出し抜こう」というのがアクティブ型ファンドというわけです。
しかし、デメリットとして、信託報酬コストが高いことがあります。しかも、「ベンチマーク」を上回ることはそう簡単ではなく、「信託報酬コストに見合ってないのではないか」という疑問の声も、たびたびあがります。
インデックス型投資信託
そのような状況の中、見直されてきたのがインデックス型投資信託です。「ベンチマーク」より高いリターンを目指すことをぜず、「ベンチマークに連動する」ことを目指して運用されています。
そのため、ほとんどベンチマークから乖離することはありません。「日経平均株価」「TOPIX」が上がれば、それをベンチマークとする「インデックス型投資信託」も素直に上がります。
また、メリットとして、信託報酬コストがアクティブ型より安い傾向にあります。それでいて、アクティブ型よりも良い成績をあげることも珍しくなく、「インデックス型しか買わない」という「インデックス投資家」とよばれる根強いファンもいたりします。
おすすめはインデックス型か?アクティブ型か?
投資信託の世界では、アクティブ型の人気が高かったという背景があります。「ベンチマークを上回る」というウリ文句が投資を始める方の心を捉えやすいのかもしれません。
しかし、結論として「インデックス型投資信託がオススメ」だと著者は断言します。なぜなら、「ベンチマークを上回ることなんて、プロでも狙ってできることではない」からです。
この世に転がっているアクティブ型投資信託が「ほとんどマトモな成績ではない」ことを考えてみれば「投資のプロとは言え、ベンチマークを上回り続けることはできない」ようです。
アクティブ型だからといって、そのような投資信託に高い信託報酬を払うのは「コストの払い損」というものでしょう。
信託報酬コストの差
- アクティブ型投資信託「購入額の2~3%ほど」
- インデックス型投資信託「購入額の1%ほど」
インデックス型投資信託は1%を切るもの(0.5%など)も珍しくはありません。少しの差だと思っても、長期投資を続けるうちに両者の差は大きくなっていきます。
インデックス型投資信託の仕組み
「ベンチマーク」に連動する投資信託がインデックス型投資信託だとお伝えしました。たとえば「日経平均株価」を例に取ってみますと、それをベンチマークとする場合「日経平均株価を同じ値動きをする投資信託」を作らなければならないわけです。
では、そのような投資信託はどうすればできると思いますか?
実は、インデックス型投資信託は「日経平均株価に組み込まれている株式をソックリ買っているわけではない」のです。そのようなことができれば「完璧なインデックス型投資信託」ができますが、実際には不可能なことです。
そこで投資信託を運用するときには、日経平均株価そっくりの値動きになるように計算された「全く別のポートフォリオ」を構築しているのです。すごいことですよね。
ですから、日経平均株価に連動する株価であっても「若干の乖離」が出てしまう、というわけです。
まとめ
アクティブ型投資信託は、全くオススメできないわけではありません。しかし、「投資信託を勉強していくと自然とインデックス型になっていく」のも事実ではないでしょうか?
インデックス型投資信託と、その仕組みについて説明させていただきました。是非参考にしてください!