【プロが買わない】8資産均等型の投資信託はやっぱりダメなのか?

      2017/01/20

投資信託にはさまざまな種類があります。なかにはマイナーな投資先に狙いをつけた珍しいコンセプトの投資信託も。そのような投資信託の中でも初心者に人気でオススメされているのが「8資産均等型」の投資信託ですが、これは買うべきではありません!

8つの資産に均等に投資するこのファンド。投資家も前のめりになって興味津々といったところですが「待った!」といいたい大きな要素もあるのです。詳しく見ていきましょう。

”均等”に分散投資ってそんなのあり?

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このコラムでは、「8資産均等型にNO!」という見方をしています。なぜなら、「均等に投資ってちょっと適当すぎでしょ」という、すごく単純なところです。

「最適な割合」っていうのがあるはずではないですか? なんで均等なの? デキる投資家はそう思っているはずです。

8資産とは具体的にいうと・・・

1.国内株式

2.先進国株式

3.新興国株式

4.国内債券

5.先進国債券

6.新興国債券

7.国内REIT

8.先進国REIT

上記の8資産が12.5%ずつ×8=100%で運用されています。

一見理にかなっているように見えても

12.5%ずつ均等にポートフォリオが組まれていることは、一見、理にかなっているようにも見えます。しかし、それは「完全に素人目線」であると言わなくてはなりません。

12.5%という数字は「ただ均等に分けただけ」です。「株式や債券といったポートフォリオの性質を考えた上で最適化するなら、たまたま12.5%ずつ均等にはならない」と思いませんか?

世界の株式・債券・REITに分配投資するというコンセプトはとてもいい。しかし、ここでいう「最適な分散」がケーキを切り分けるように8等分にされていることだというならどうでしょう。賢い投資家なら、このような投資信託は買うべきではありません。

「8資産均等」がおかしいことは、すぐわかる

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上記のような12.5%ずつ分散投資された投資信託がナンセンスだということをわかりやすく考えるために、「個別株式を購入した投資家のケース」で考えてみましょう。

個別株でも「均等」にはしない

「上がる」と期待を込めた個別株式を8銘柄、購入したとします。その8銘柄を「均等に12.5%ずつ」投資するでしょうか? しませんよね?

投資家なら「この銘柄は値動きが大きいから、少なめに」「この銘柄は戻してくるはずだから、多めに」といったように投資家目線の判断があるはずです。少なくとも、なんの考えもなく同じ比率にはしないと思います。

どの株がどのように動くかなどわからない、投資信託ならどの組入れ資産がどのように動くかなどわからない、だからとりあえず「均等に買っても問題はない」そういう意見もあるでしょう。

しかし、「どのように動くか全くわからない」のであれば、そもそも投資自体すべきではないでしょう。投資をするということは、「長期的にはこのような傾向にあるはずだ」くらいの目安は持っていなければなりません。

なぜ「8資産均等型」に投資してしまうか

  • 証券会社の営業にオススメされたから
  • とりあえずバランスがいいと聞いたから

8資産均等型の投資信託を購入してしまう方は、「深く考えていない」ケースが多いのではないかと思います。なぜなら、「賢い投資家が”8資産均等型が大好き”というようなツウな商品ではない」からです。

初心者向けと言ってしまってもいいかもしれません。(例外として、たくさんの種類の投資信託を購入している中の一つとして、計算の上で組み入れている方もいるかもしれませんが・・・)

8資産均等型のように「わかりやすいけど意味のないコンセプト」の商品に手を出すことは、投資家として習慣にしてはならないと思います。「とりあえずオススメされたから」というような理由で投資をしていると痛い目にあいますよ!

投資信託は「株式」一本で良い

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上記に、8資産均等型は「買うべきではない」ということを書きましたが、そもそもバランスファンド自体が買うべきではありません。なぜなら、「投資信託は株式オンリーで良い」からです。投資信託の特徴として、

  • 長期投資に向いている
  • 分散投資に向いている
  • 世界中に投資できる
  • 少額から買えて積立できる

ということがありますが、これが「株式のインデックス型投資信託」と相性がビッタリなのです。

債券はヘッジになるが・・・

株式の他に債券が組み込まれている投資信託では、値動きが抑制されます。債券と株式は反対の値動きをする傾向があるからです。「株式と債券を両方購入するとリスクヘッジになるからオススメ」とされることがあるのは、このような理由です。

しかし、上記に書いたように、投資信託は「長期投資」をおこない「世界経済が株価を押し上げるまで待つ」のにピッタリの商品です。株価がせっかく上がっても債券が足をひっぱるケースも考えられますし、株式に絞ったほうがリターンも期待できるでしょう。

まとめ

投資家なら、しっかりと勉強してから資産運用をしたいものですね。なにも考えずに「8資産均等型」の投資信託を買っているようでは、「下の下」の投資家で終わってしまうでしょう。上記を参考にしつつ、賢く投資信託を選んでください!

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