アベノミクスのおわり

   

昨今の日本のマーケットの動きに関しての解説

新年度に入り、日本株やドル円相場等が急落をしています。この状況に一般の投資家はまたアベノミクスだから、世界が成長に向かっているから、大丈夫なんて認識をしているとおそらく痛い目にあうと思います。なぜなら、これは典型的なバブル崩壊なのですから。

 

アベノミクスの終焉

ここでは記事の寄稿が月に一度になってしまったので、この危機について触れることはありませんでしたが、実質、アベノミクスは去年の4-5月で終焉をしています。

では、なぜ、それが夏の中国人民元の急落やアメリカの利上げを生き抜き、日経平均や為替は上昇していたのかといえば、去年の4-5月から年末までは単なるバブル相場であったからになります。

そもそもバブルというのはどういう現象をいうのかといえば、実態経済を無視してマーケットが上昇していくことをバブルといいます。

たとえば、リーマンショックというのはなぜ、起こったのかを考えていきますと、要するにリーマンショックの前は世界経済はバブルであったのです。日本は合い変わらずその当時はデフレ社会であったために、そんな感覚はなかったのですが新興国や欧米を中心に住宅バブルであったことを思いだしてください。

住宅価格が上昇して、株価が上昇しているのであればその経済は全く問題はなかったのですが、住宅価格が夏前から下がり始めたのに、株価は新高値を更新し続けたら株価やそのほかのマーケット金融商品が大暴落を起こしただけの話になります。その新値更新の幅が尋常な更新の仕方ではなくむしろ狂気の更新の仕方であったので、大暴落、つまり、あの当時は100年に1度の大暴落と言われた大暴落になっただけの話です。

ここでのポイントというのはリーマンショック前のバブルというのは住宅価格を背景にしたバブルであって、その価格が下落をした時点で好景気循環は終了となります。しかしそれを無視して株式市場に参加している人々は株を買ってしまったことが、その当時の暴落の原因になります。

つまり、実態経済は低下傾向にあるのに、それを無視して株価が上昇をした分だけ暴落をしてしまう、しかもレベレッジ25倍から30倍なんて倍率をかけていたらその景気の基準値まで売られるのは当然のことになりますが、その買われすぎた分も売られるのも当然の話になります。その結果が金融マーケット市場世紀の大暴落につながったのです。

参考までにいっておきますが、おそらく、これ以上の暴落は今後もあると思います。規制だらけのマーケットは余計に動きが激しくなるのは当然のことになります。この話のたとえというのは地震というのは小さい地震がたくさんあったほうが、大きい地震は起こりにくくなるのは当然の話、というよりも日本政府の間違ったアナウンスによって小さい地震がたくさんあったら大きい地震は起こり易いなんて説明をしていますがそれは国際的な常識からすればウソになります。今の常識は小さい地震がたくさん起こったほうが大きい地震の発生の可能性は極端に低くなるのが常識です。

地震というのは、地殻変動のひずみによって起こるものですからそのひずみの摩擦が小さいうちにそのストレスを解放してやると大きい地震が起こりにくくなるという理屈は小学生でも理解できることになります。

これをマーケットに当てはめていくと、要するに規制だらけのマーケットによって、値段が安定的に動く、今回の暴落にしても下げ方がちっとも対応できる下げでリーマンの下げを経験している私としてもなんてことない、単なる売り相場です。これに激震が起こると異常な下げスピードになるのは明らかになります。

つまり、売り相場でも安定的な売り相場すぎてバブル崩壊の売りではないと感じている方は多いと思います。地震でいえば安定的な売り相場にしているために大きなひずみが残っているのに、そのゆれを当局の規制によって安定的に下げさせているのと一緒です。つまりそのゆれの核心部分を揺れさせないように下げているので何れ、いつになるかはわからないけれど爆発的な下げになるということを全く当局も投資家も理解していないということになります。

 

アベノミクスの終焉の場合

アベノミクスの場合は簡単に説明することができます。

アベノミクスと黒田バズーカというのは物価を上昇させてその好景気循環を作り、財政危機を克服していくというのが目的の政策になります。

つまりリーマンショック前のバブルが住宅価格に着目されたように、今回のアベノミクスバブルは物価に着目をしなければいけない景気循環になるのです。ですから物価が下がり始めたらこのバブルが発生し、この場合はそれを無視して株価が上昇している状態をバブルといいます。この物価が下がり始めたのは去年の4月になりますが、それ以降すっと物価は下がり続けています。

そして今年の2月にはとうとう、東日本大震災が発生したときよりも物価が下がってしまっている状態なのに株価は二万円を維持しているというバカげた状態が続いたのです。

これこそバブルのお手本のような状態であり、新年度に入って、円相場が急騰して円安効果が剥落して株価が暴落するのは当たり前の話です。

今回の下げは物価がアベノミクスや黒田バズーカなどの金融政策によってはできることは限られているという、いいお手本になりました。結局、アベノミクスなどやらなかった方がいいという結果になっているというマーケットは判断しているのに政治がそれに全く気付いていないという笑ってしまう状況なのです。

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