なぜ、弱気になるのかが理解できない?

   

年初から株価は下がり、為替は円高にいくような展開です。黒田日銀はこういった新興国経済が減速に対処して年初からマーケットが軟化した場合にはあらゆる処置を構ずると明言したように、サプライズのマイナス金利導入です。

しかし、私からみるとアホとしかいいようないセンチメントです。

根本の原因

今回のこの下落というものは、ここではふれたかどうか記憶は定かではありませんが結局のところ原因は中国でも原油でもなく、アメリカの利上げです。

 

そしてもう一点あげるとすればドル高が今回の下落の根本原因です。

 

それを年初からサウジアラビアの処刑、北朝鮮の核実験、弾道ミサイル発射、中国の利下げ、株価の下落など訳のわからない材料ばかりが下落の原因として報道されることにあきれ果てる次第です。

おまけに利上げを起因とした原油下落が原因とか、何もわかっていない方々が滔々と語られる姿を見て素人が素人に向かって何を偉そうにと感じます。

 

新興国の経済減速というのは結局、アメリカが利上げフェイズに入って資本のレパトリエーションが起こりマネーが流出しているのですから減速して当然の話になります。

また、サウジや北朝鮮の反乱や暴動等はアメリカの国力が低下していることが原因になります。

 

ここで、アメリカの国力というのは何かといえば簡単な話で経済力は今は上昇局面の下押し局面になるというのははっきりとわかるのですが、軍事力の低下です。

 

確かにオバマ大統領は歴代のアメリカ大統領の中でも群を抜いた功績がありますがそれは経済面に限った話であって軍事面ではフランスのテロを引き起こし、ISの台頭を許した張本人でもあります。

つまり、経済は強くなったが軍事力、つまり世界の警察という権力を財政難を理由に怠ってきたものがISの台頭、北朝鮮が暴れている原因になります。

 

つまり、今のアメリカを評価する場合、経済力と軍事面を分けて評価をしなければいけないということになります。

 

これらを踏まえて

私は世界の軍事覇権国家としてのアメリカの評価は専門家ではありませんので、何ともいえませんが、経済に関してだけ申し上げます。

 

まず、アメリカが利上げしたことによってこれだけ世界同時株安に陥ったわけですから3月の利上げなどあるわけがないということ。

これは私が年末からアメリカの利上げなど春には間違いなくない、と言っていた通りになります。このペースの世界経済の減速傾向が続けば1-3月期の経済成長はどの国も悪いという結果は誰でも予想がつきます。

となると、1番早い中国の1-3月期のGDPが4月中旬、次いでアメリカが4月末になるのです。4-6月期が7月になるわけです。

 

こういう風に日程を考えていくと3月の利上げなどないわけであって早くても6月になるのです。しかし、現時点では6月もこのままドル高が続けばアメリカ製造業不振が長引きますので、怪しいというのも見えてきます。

つまり、昨年末申し上げた通り、アメリカの利上げフェーズが最悪今年は1度しかないという側面も考えなくてはいけないと思います。

 

利上げで円安というアホな論調をみるとだんだん呆れてきます。

 

アメリカはそんなに悪いのか?

こうやってアメリカの株価も下落をしてくると、アメリカ経済自体も悪いのではないのかという方も増えると思います。

 

しかし、現実には遅行指標はさらに改善をしてきています。

遅行指標というのは労働参加率や新規雇用、それに賃金上昇等になります。

 

つまり遅行指標というのは、景気の上昇に伴い、先行して上昇する指標を先行、一致して上昇するものを一致指標、景気が完全に回復してきたときに上昇してくるのが遅行指標になります。

 

ですから好景気循環というのは賃金上昇等が改善されてきた場合、今度は先行指標が上昇してこなければならないのですがISM等の先行指標は今月は下がってきています。

しかし、大事なのは3月以降の先行指標になります。

3月の指標が上昇ないしは回復してくれば6月の利上げも可能であろうと思います。

参考までに先行指標というのは設備投資や住宅投資、景況感指数等になります。

 

しかし!

年初から日本の芸能界でのスキャンダルも多かったです。

また、台湾でも大きな地震が先日も起こりました。

こういうことをいうとオカルトという人もいますが、世界的な不安定な状況になっていると言わざるを得ません。

 

個人的にはかなり今、経済物理学の書籍等を読み漁っているのですが、昨年8月の中国人民元切り下げによって相当な世界的なゆらぎ、物理でいう非均衡状態に入っていると思います。

 

つまり、日本でいえばアベノミクスがスタートをして3年が経過をしてその間不安定な時期というのが大きくはなかったというのが個人的な感想になります。

私はこの年末年始にいいことがあまりないよとあちこちで言い続けていますが結果その通りになっています。

 

そしてその不安定な時期の明けは中国の国慶節明けですよ、と言っているのです。

 

この全世界的な不安定な時期はもうすぐ終了しますのでおそらく株価も円安も進行すると思っています。

根本的な根拠というのは世界成長が決して今年年間を通じてマイナスになったわけでもなく、たった3.3から3になっただけです。高々、0.3パーセント減速したことによって株価も安くなり過ぎですし円高も進行しすぎです。

世界の状況は何も変わっていないのならどこで買うかの問題でしょう、と思います。

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