あの著名人は何に投資している?有名投資家のポートフォリオ10選

      2016/10/11

ポートフォリオはただの保有資産の写しではありません。

ポートフォリオはむしろ概念的なものであって、投資家本人の考え方やルールを再確認するための設計図に近いものだったりします。

そこにならんでいる投資先よりも、どのような理念、信念、手法、スタイルを用いて運用しているのかが重要なわけです。

今回はそのようなポートフォリオの分析を通じて、有名投資家 10 名のテクニックを紹介したいと思います。

【1】ウォーレン・バフェット

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ポートフォリオの紹介ときておいて、世界一の投資家であるバフェットを無視するわけにはいきませんよね。

フォーブズ誌の長者番付の上位にもかならず名がのっている世界的な大富豪です。

投資に興味があって、彼のことを知らないといった人はいないと思います。

投資の神様とかオマハの賢人とかさまざまな呼び名をもっています。

割安株をさがして集中的に買いつけるバリュー投資の火付け役です。

世界最大の投資持株会社のバークシャー・ハサウェイの CEO をつとめています。

バフェットの実績と哲学

バークシャー・ハサウェイの株価は、彼が経営権を手にしてからの 50 年間で 2 万倍になりました。

驚愕の数字です。しかし、彼の投資哲学はきわめてシンプルです。

買うのは企業であって、株ではないと言っています。

そして、くりかえし売ったり買ったりするのではなく、長期保有で持ちつづけることをつねづね説いています。

人間が生涯のなかで適切な判断ができる回数はかぎられているからです。

バフェットはこんな企業に投資している

  • コカコーラ
  • ウェルズファーゴ
  • ウォルマート
  • アイビーエム
  • ビザ
  • フィリップス 66

バフェットはさらにまた 2015 年の原油価格大暴落のとき、世界じゅうが不安になっている状況のなかで、むしろチャンスといわぬばかりに、逆行して原油資産の購入に突きすすみました。

長い時間がかかっても盛りかえす見通しをもっていたからです。

人口が増加している社会で、資源の需要がなくなるわけがない、と彼は考えたのです。

原油価格は現在、当時の底値から倍近くにまで回復しました。ここにバフェットの投資術があります。

【2】桐谷広人

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はじめに西の賢人を紹介したので、つぎは東の賢人を見てみたいと思います。

株主優待でおなじみの桐谷さんです。テレビ番組にもちょくちょく出ていますね。

自転車に乗って走りまわっている格好が有名です。

しかし、桐谷さんはただの投資家ではなくて元プロ棋士です。プロ棋士は年 4 名しかなることができません。

その超難関試験を突破している桐谷さんは、全世界のなかでも最高の頭脳をもった投資家かもしれません!

桐谷さんの実績と哲学

桐谷さんの銘柄の選定は、株主優待と配当と両方をふくめた総利回りが基準です。そして、損切りはしません。

リーマンショックの大暴落によって、ものすごい含み損をかかえることになっても、いっさい売らずに持ちつづけました。

そのとき、信用取引で 5 千万円の含み損があったにもかかわらずです。

しかし、優待と配当によって生きつづけることができました。

それからアベノミクス相場の幕開けで含み損もきれいに解消して、いまでは大きな含み益になっています。

桐谷さんはこんな企業に投資している

  • 吉野家ホールディングス
  • コロワイド
  • 三光マーケティングフーズ
  • ヴィレッジヴァンガード
  • マックハウス
  • ビックカメラ

桐谷さんの格言のなかに「暴落はバーゲンセール」というのがあります。

安く買って高く売るのが投資の基本です。

ところが桐谷さんの場合は、安く買って高い利回りを得るという意味もあります。

マーケットの暴落が起こると総利回り 10% をこえる銘柄も続々と出てきます。

そのようなときをねらって買いを実行するのが桐谷流の投資術というわけですね。

【3】ジム・ロジャーズ

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ジム・ロジャーズは知ってのとおり世界三大投資家のひとりです。

彼はたえず世界全体の動向をチェックして投資をしています。

これから値上がりしそうな商品や地域をさがして投資をする手法です。

日本株でも、アベノミクスにのって大きな利益を出しました。

ただアベノミクス自体にはつねづね批判的です。

金融緩和を実行した国は、株価があがる法則があって、経験上それを知っていた。日本株を買った理由はそれだけだとインタビューでこたえています。

現在は自国のアメリカをはなれ去って、シンガポールでのんびりした暮らしを送っています。

ジムの実績と哲学

ジムといえば世界一周旅行です。

世界じゅうを旅して現地を見てきた経験をもっている彼は、ほかの投資家とちがって、自分の肌感覚をとても大切にしています。

投資をするかどうかは実際にその国のムードを肌で感じとってから判断するそうです。

ここに投資家ジムの特徴があります。

ジムはこんなものに投資している

  • 中国株
  • 通貨
  • コモディティ

ジムの投資手法もきわめてシンプルです。投資先に将来性があるかどうかです。

ジムは 21 世紀は中国の時代になると語っています。単純に人口がいちばん多いからです。

需要と供給の中心地になるとの考えがあるのです。

それからまた穀物や資源もこれから先、人口増加につれて需要が高まることはまちがいないと見ています。

北朝鮮に投資をしたいと述べているのもジムらしいところです。

【4】村上世彰

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村上ファンドの名で知っている人も多いかと思います。

元通商産業省の官僚で、2005 年に阪神電鉄株を買いしめて大きなニュースになりました。

その後、ニッポン放送株のインサイダー取引で逮捕されましたが、2015 年にまた黒田電気株の大量取得が明らかになって表舞台に出てくるようになりました。

アクティビスト(もの言う株主)として話題になりました。現在はシンガポールに在住しています。

村上氏の実績と哲学

村上氏のやり方はアクティビストの手法をそっくり踏襲しています。

割安企業の株式を大量に取得して、株主の権利を積極的に行使して経営に関与します。

そして企業価値を向上させて株価が高くなったところで、売りぬけるか、自社株買いを要求するというわけです。

村上氏はこんな企業に投資している

  • 黒田電気
  • 川崎汽船
  • 原弘産
  • リコー
  • エクセル

国内のマーケットでは、良くも悪くも有名人です。

大量保有報告書などで名が出れば、たちまちイナゴの買いが集まって株価が急騰する現象が起こります。

今後もなにかしら注目を集めることはまちがいありません。

【5】藤野英人

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レオス・キャピタルワークスの最高投資責任者です。ひふみ投信の運用者として有名ですね。

ひふみ投信はもっぱら中小型株に投資をしているユニークなファンドです。

藤野氏はまた成長力をもった有望企業をみつけるために年 100 社はまわって経営者の話を聞いているそうです。

高い運用成績を安定して出している理由がよくわかりますね。

藤野氏の実績と哲学

ライバルが少なくて景気循環の影響を受けにくい企業に投資をするのが、藤野氏のスタイルです。

そして、長期投資を基本としています。あるインタビュー記事でつぎのように語っています。

守りながら増やすのが運用方針です。具体的には「地味で地道な会社」に投資しています。よく例に出すのが東証 2 部上場の朝日印刷という会社。知名度はありませんが、毎年 5 ~ 15% は利益成長しており、株価も 10 年で約 3 倍になっています。何の会社かというと医薬品の箱の印刷をしている会社なんです。シェアも非常に高い。薬事法があり、法律に従って印刷するのがめんどくさいので、大手印刷会社はやらないからです。すごい会社ですが、日本にはこういう会社がたくさんあります。

【引用元】どん底で誓った理想の投信づくり|NIKKEI STYLE

藤野氏はこんな企業に投資している

  • あいホールディングス
  • アウトソーシング
  • 堀場製作所
  • セプテーニホールディングス
  • ウェルネット

大手企業はかならずしも安全ではないというのが藤野氏の考えです。

というのも、大手企業はライバルがたくさんいるからです。

それにまた、企業規模が大きくて景気の影響を受けやすいこともあります。

藤野氏の投資戦略は非常に合理的にできていますね。カリスマファンドマネジャーと呼ばれるのも当然です。

【6】天野ひろゆき(キャイ〜ン)

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お笑い芸人をやりながら、26 歳にしてマンションを購入して、資産運用を考えるようになった異色の経歴の持ち主。

芸能界のなかでも、かなりの財テクのマニアとのうわさもあります。

東洋経済などの雑誌にもちょくちょく登場することがあります。

総資産は 10 億円をこえているとかいないとか。

天野ひろゆきはこんなものに投資している

  • 日本株
  • 国債
  • J-REIT
  • 豪ドル
  • 不動産

とにかく損をするのがいやだと語っています。

ただ株については、基本的には自分の好きな銘柄を買って、値動きに一喜一憂しないで、ずっと持ちつづけるとのこと。

分散投資もたえず意識しているそうです。

【7】杉村富生

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ラジオ NIKKEI の杉村商店でおなじみの杉村富生氏です。

金融界のネットワークを裏付けとした情報力と、軽妙な語り口が、個人投資家からの人気を集めています。

杉村氏はこんな企業に投資している

  • アイサンテクノロジー
  • モルフォ
  • 日本プラスト
  • フューチャーベンチャーキャピタル
  • ナブテスコ

杉村富生氏はラジオのなかでリスナーから保有銘柄の相談があったとき、「しばらく持っておいたらいいじゃないですか」といったアドバイスをよくしています。

氏のいそがずあせらずの精神は大いに学びたいところですね。

そしてまた、相場の流れには逆らうなともよく述べています。

【8】小手川隆(ハンドルネーム:BNF)

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BNF 氏はジェイコム株の大量誤発注事件で一躍有名になりました。

アルバイトで貯めた 160 万円をわずか 8 年間で 200 億円にまでふやした天才投資家です。

BNF 氏はこんな企業に投資している

  • オリエントコーポレーション
  • イーレックス
  • フリュー
  • 日本アセットマーケティング
  • ファルテック

BNF 氏の投資スタイルは主としてスイングトレードと、リバウンドをねらった逆張りといわれています。

信用取引をつかわず現物だけで勝負しているそうです。

【9】片山晃(ハンドルネーム:五月)

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BNF 氏とおなじように、アルバイトで貯めた 65 万円をわずか 7 年間で 20 億円にまでふやした天才投資家です。

2013 年にはその実力を評価されて、前述の藤野英人氏のレオス・キャピタルワークスに入社しています。

片山氏はこんな企業に投資している

  • トリケミカル研究所
  • 日本ライフライン
  • パピレス
  • チャーム・ケア・コーポレーション
  • ヒロセ通商

小型株の値上がりの初動をとらえて集中的に投資をするのが片山氏のスタイルです。

これを実行するには相場のトレンドを先取りして読みとる必要があります。

たえず相場全体と銘柄の動向をチェックしている片山氏だからこそ可能な投資手法かもしれません。

【10】杉原杏璃

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彼女はただのグラビアアイドルではありません。

アベノミクスで 1 千万円を稼ぐほどの腕ききの投資家でもあります。

現在は高級タワーマンションに住んでいます。お金持ちのきれいなお姉さんとはまさしく彼女のこと。

投資歴 10 年で、雑誌でも投資関連の連載をもっているので、その実力はまちがいなく本物でしょう。

杉原杏璃はこんな企業に投資している

  • 東京ドーム
  • エム・エイチ・グループ
  • ぴあ

もともとは中長期運用で投資をしていたそうです。

ただ東京オリンピックの開催が決定して、勝負をするのに最高のタイミングがやってきたと判断して、最近はもっぱら短期決戦に集中しているとのことです。

まとめ

投資で重要なのは自分の手法を確立することです。

この世には投資家とおなじ数だけ投資の手法が存在します。

成功している投資家のポートフォリオやスタイルをまねしたところで、かならずしも利益が出るとはかぎりません。

精神力や資金力、外部環境、買いのタイミング、売りのタイミングなど、無数の差異があるからです。

しかし、ほかの投資家から学ぶことはできます。

学びつづけて自分だけのテクニックを身につけることが、成功への近道なのだと思います。

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