「eMAXIS 先進国債券インデックス」の特徴5つ

      2017/01/11

債券型インデックスファンドの中でどれがよいか迷っている方、「eMAXIS」シリーズの中で何がよいか迷っている方、そんな方へ、今回は「eMAXIS先進国債券インデックス」の特徴5つについてお伝えします。他社のファンドと比較をします。債券型ファンドを選ぶ時にチェックするところもピックアップします!

1.「eMAXIS 先進国債券インデックス」の仕組み

ベンチマークは何?

「eMAXIS 先進国債券インデックス」のベンチマークは「シティ世界国債インデックス(除く日本、円換算ベース)」指数です。この指数に投資信託の運用が連動するよう設定されています。日本以外の国(先進国)が発行している債券が、指数の構成内容です。

債券は、満期があり、何事もなくその年数を向かえたら、元本が返ってくる。毎年、利息が決まった分支払われる仕組みです。
券面を発行して、みんなに買ってもらい、資金を集め、預かった分に対して利息を支払います。「eMAXIS 先進国債券インデックス」はアメリカやヨーロッパなど、先進国が発行した債券が組み込まれています。そして、その値動きが「シティ世界国債インデックス(除く日本、円換算ベース)」と連動するようになっています。

「シティ世界国債インデックス」指数は、毎月月末に構成銘柄を更新します。 満期までの期間が1年未満の債券は、このタイミングで構成銘柄からはずれます。 格付けが下がった債券も、はずれます。「シティ世界国債インデックス」指数はメンテナンスしています。これに連動するように、投資信託の中身を作ります。インデックスについての詳しい説明はこちらをどうぞ。

http://emaxis.muam.jp/special/hayawakari/indexes10.html#tab1

設定日と残高はどれぐらい?

「マンスリーレポート」の「チャート」の下メモリを見ます。「eMAXIS 先進国債券インデックス」の運用が始まったのは2009年10月28日です。7年経っています。残高は「マンスリーレポート」の「ファンドの現況」を見ます。230億円です。

「eMAXIS 先進国債券インデックス」と同じ指数「シティ世界国債インデックス(除く日本、円換算ベース)」をベンチマークとしているファンドをいくつかご紹介します。

(2016年10月31日現在)

運用会社 銘柄名 設定日 純資産残高 運用管理費用(税込)
三菱UFJ国際 eMAXIS 先進国債券インデックス 2009/10/28 230億円 年率0.648%
三井住友 SMT グローバル債券インデックス・オープン 2008/1/9 136億円 年率0.54%
三井住友 三井住友・DC外国債券インデックスファンド 200/4/1 476億円 年率0.2268%
ニッセイ

 

ニッセイ外国債券インデックスファンド 2013/12/10 43億円 年率0.1836%
アセットマネジメントOne たわらノーロード 先進国債券 2015/12/18 7億円 年率0.216%
野村アセット 野村インデックスファンド・外国債券

愛称:Funds-i 外国債券

2010/11/26 13億 年率0.594%
大和投信投資顧問 iFree 外国債券インデックス 2016/10/31 1億 年率0.1944%

為替リスクを減らす「為替ヘッジあり」というコースを用意している金融機関もありますが、今回は「為替ヘッジなし」のみをピックアップしました。自分が優先したい項目を選んで、気になるものを見つけてください。

2.騰落率ついて

マンスリーレポートの「騰落率」を見ます。「eMAXIS 先進国債券インデックス」の目標としている指数、「シティ世界国債インデックス(除く日本、円換算ベース)」とどれ位「差」があるか見ます。

 

過去1ヵ月 過去3ヵ月 過去6ヵ月 過去1年 過去3年 設定来
ファンド 0.11% -2.60% -5.78% -12.15% 4.33% 23.27%
ベンチマーク -0.12% -2.60% -5.63% -11.58% 6.03% 28.10%
0.24% 0.00% -0.14% -0.57% -1.69% -4.83%

投資信託の運用が、目標としている指数に対してどうだったかがわかります。差がプラスだったり、マイナスが小さいほど、運用が当初の予定通り、指数にちゃんと連動しています。

3.投資対象(利回りについて)

つぎに組み入れている債券の内容についてです。

「最終利回り」

「マンスリーレポート」の「利回り・デュレーション・平均残存期間」に記載があります。「最終利回り」という欄です。組み入れている債券の利回りが実際どれ位なのかがわかります。

債券のしくみ

債券自体は売り買いされています。債券は100円で価格がスタートする、というきまりがあり、売られると99円、98円…と価格が安くなり、買われると101円、102円と価格が高くなります。債券についている利回りは逆の動きをします。債券が売られると、利回りは上がり、買われると、利回りは下がる仕組みです。シーソーです。

いまあなたが、利回りが1%の債券を持っています。例えば、かなりわかりやすくお伝えします。半年後に2%の債券が発行されました。2%の方が良いですよね。そんな時、あなたはどうしても持っている1%の債券を売って、現金にしないといけない。

でも、周りでは2%の債券を売っている。 1%の債券、みんな買わないですよね。なので、初めに買ったときよりも安くして売ります。金利が上がると、債券の価格が下がりました。この反対もあります。いま、みんなが買える債券よりも、あなたが持っているものは条件が良いです。みんなあなたが持っているものを、ちょっと高くても買いたくなります。金利が下がると、債券の価格が上がりました。

こんな感じで、債券を色々売買するので、もともと、「この条件で皆さん、債券を募集しますので、お金を預けてくださーい」と始まった利回りと、募集ではなく、途中で売買された債券の利回りは変わってくるわけです。始めの100円より安く買っていますので、実際なんパーセントの利回りなのか再計算します。再計算された数字が示されています。

「eMAXIS 先進国債券インデックス」でいう「最終利回り」は

投資信託に組み入れている債券の利回りをまとめたものが、投資信託の「最終利回り」です。債券型の投資信託は、債券の売買を行い、運用成果をベンチマークにしている指数と同じパフォーマンスになるようにしています。「eMAXIS 先進国債券インデックス」なら「シティ世界国債インデックス(除く日本、円換算ベース)」指数に連動する値動きになるように、ポートフォリオを整えます。

なので、実際に売ったり買ったりされている、投資信託に組み込まれている債券たちが何%なのか見ます。あまりに目標の指数とかけ離れた利回りだと、困りますからね。比較するとき便利なので、チェックしておきましょう。

4.投資対象(格付けについて)

債券なので格付けがあります。債券を発行しているところが、どれぐらい確実に元本と利息を支払えるかどうかを示したものです。信用力です。財務状況など、発行体を分析し、外部機関がジャッジをします。絶対的なものではありませんが、目安となります。

「eMAXIS 先進国債券インデックス」は先進国が発行している債券なので、信用力が高いです。経済や政治状況が安定しています。AAA格とAA格で全体の8割です。マンスリーレポートの「債券の格付分布」を見ます。

格付 種類比率 銘柄数
AAA格 15.89% 169
AA格 65.32% 371
A格 2.78% 78
BBB格 15.66% 112
BB格以下 0.00% 0
無格付 0.00% 0

一般的に「投資適格債」、と呼ばれるのは、BBB格までです。トリプルBより下になると、環境の変化などにより、債券を買った元本が戻ってこない場合や、利息が払ってもらえない可能性がある債券になります。「eMAXIS 先進国債券インデックス」はAAA格とAA格の銘柄数も多いので、リスク分散が効いています。

5.投資対象(組入国/通貨別組入比率について)

最後に実際の投資対象について見てみます。どんな国に、どんな通貨で投資しているか見ます。 「eMAXIS 先進国債券インデックス」の場合です。 「マンスリーレポート」の「組入上位10ヵ国」をチェックします。

  • 組入上位10ヵ国はこちらです。

1.アメリカ 43.77%
2.フランス10.14%
3.イタリア9.61%
4.ドイツ7.49%
5.イギリス6.97%
6.オランダ2.36%
7.ベルギー2.55%
8.スペイン5.61%
9.カナダ2.04%
10.オーストラリア2.00%

その他7.45% 

約、アメリカが4割、ヨーロッパが4割です。

どんな通貨に投資しているのかはこちらです。 「マンスリーレポート」の「通貨別組入比率」をチェックします。

  • 組入上位10ヵ国

米ドル 43.69%
ユーロ40.74%
英ポンド 6.96%
オーストラリアドル 2.02%
カナダドル 2.02%

その他 4.45%

米ドル4割、ユーロ4割です。

「どこの国に投資しているか」「どんな通貨で構成されているか」は必ず、見るクセを必ずつけます。

まとめ

今回ピックアップしたのは「eMAXIS 先進国債券インデックス」でした。どんなファンドか確認するところはこちらです。

1.ベンチマークは何か、設定日はいつか、残高はどれぐらいか
2.騰落率について
3.利回りはどれ位か
4.格付けはどれ位か
5.組入れ国はどこか、組入れ通貨はなにか

これをチェックすると債券型投資信託の特徴がつかめます。今後の投資信託選びにぜひ活用してみてください!

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