統一地方選挙でまたしても株価が上がった理由

   

 今後の相場展望 ―日経平均とアメリカの金利―

統一地方選挙 -今後の相場展望―

さて、先週の日曜日に
全国の統一地方選挙が行われたようです。

自民党が勝ったというのは私も報道で聞きましたが、
もしかして日経平均が勘違いして
2万円を付けたのはこれにあるのではないか?
と思うのです。

思えば、第二次安倍内閣は当時の野田首相に
議員定数の削減を年明けに行うのを約束して解散、総選挙で誕生したものです。

安倍内閣は株高政策によってもっている?!

2012年10月に当時の民主党、
野田首相が解散したことによって株高、円安の軌道が始まりました。

ここで、勘違いしてほしくないのは
「アベノミクス」は安倍政権誕生とともに始まったのではなく、当時の首相、野田さんが解散を宣言してから始まっているのです。

政治的なことは専門家ではないのでわかりませんが、
経済学的にはアベノミクスは
野田前首相の解散総選挙の決定によってスタートしたものです。

そのときに、
自民党は政権を取ったら大幅な金融緩和を行う
と明言をしていました。

当時、民主党の逆風はすさまじいものでしたので、
誰がどうみても民主党はどこまで負けるのか、
ということが焦点でしたから
自民党政権誕生は必至の状況でした。

ですから、我々金融業界の人間は
やっとこの低迷相場から抜け出せる
という思いであったと記憶しています。

当時、テクニカル的には
日経平均もドル円も底練りの状態でいつ上昇するか、という命題を抱えていました。

もちろん、
日本のメディアはまだ円高が続き、日経平均もどこまで下がるかという論調でしたから上昇をし始めたら懐疑的な報道ばかりでしたので、よく儲かったと記憶しています。

昨今の安倍内閣のやっている、
沖縄の問題や、憲法改正の問題、
本当にこの人はこの国のためにやっているのか?
と思うことが多々あります。

私自身は憲法改正をやって本当に日本は大丈夫なのか?という懐疑論に賛成なのです。

沖縄問題にしても、はてさて、
本当にこの内閣は地方創成なんて考えているのか、と思うのであります。

でも、この内閣の支持率は本当に高い、と思います。

これ、実は、株高によって支持率の高い内閣なのではないか、と思うのです。

そうなると、
統一地方選挙期間前に15年ぶりの新値を更新したことに納得がいきます

 

■この論理が正しいとすると・・・・。

つまり、申し上げたいことはこうなります。

安倍内閣の命運は株価にかかっており、
株価が下がったら安倍内閣悲願の憲法改正をすることはできない。
ということになります。

つまり、安倍内閣は選挙のたびに株価維持のために株価を上昇させるように取り計らい、国民の支持を取り付けるのではないかということになります。

ということは、
選挙が行われる時期には必ず株価が上昇する?
ということに他なりません。

事実、安倍政権が誕生してからは、
選挙前には必ず株価は上昇しています。

安倍さんが前回政権を禅譲された小泉さんは株価維持に相当苦労していました。

特に象徴的だったのは、
ITバブル崩壊による株価低迷のたびに
小泉さんは「今は、株が買いだ!」
と吠えていたと思います。

それで、実際に株価が上昇したものですからすごいものだ、と思うのです。

政権を維持するために、株価を上昇させるのは政権運営の命綱になると思います。

裏を返せば、
この年金問題や老後の問題に
国民の関心が非常に高いことの裏返しになります。

でも、それは客観的にみて
日本人が自分のことしか考えていない、
ということになります。

本当に憲法改正なんてして大丈夫なの、
日本は今まで平和国家で売ってきたのに、それを覆して大丈夫?と思います。

だけど、孫の世代まで借金漬けにするな、というと、みな、立ち上がるという論理に一定性がないので本当に風見鶏だな、と思うのですけどね。

つまり、
安倍政権、ないしは自民党政権が続く限り、選挙前に株は買うものだということですよね。

今後の国政選挙はしばらくないと思いますが、統一地方選挙は第二回があるのですよね。

となると、
今度の統一地方選挙が終わるまでは、
あまり暴落はない?という判断になります。

■今までのおさらい

世界の状況はあまりかんばしいものではありません。

最近、アメリカとキューバの国交開始の協議が始まり、首脳会談が行われたのは喜ばしいことだと思います。

しかし、アメリカ経済は未だに
「ゼロ」金利で金利の引き上げはかなりゆっくりとなるとFRBのイエレン議長は明言をしています。

アメリカ経済が好調といいますが
未だ、好景気なのにゼロ金利
というのは全然、正常な状態ではありません。

中国の景気減速は明白なのです。

しかし、中国は今までが異常な成長であって、
それが正常な成長にもどりつつあるのです、
ということを付け加えておきましょう。

日本の経済成長率が
今年度は1パーセントにも満たない
というような状況で、中国は7パーセントなのですから。

好景気と言われているアメリカでも3パーセント予想なのですよ。

よく新聞の見出しに
中国の成長は減速すると書かれていますが、
それは異常な成長が訂正されていると認識してください。

ロシアは帝国主義への回帰をしています。

クリミアを併合したのはロシアの売るものは世界的にみて原油や天然ガスを筆頭に高すぎるのです。

ですからコストを抑えるために
海上輸送路を確保するのは当たり前の話です。

中東は・・・、何も言う必要がありません。

このように
世界が不安と楽観の中の中立にあるとすれば、今は若干、不安のほうが増大しています。

その証拠はアメリカの債券相場は
2012年のギリシャ危機の高値をうかがうような高値追いの状況です。

アメリカの債券価格が上昇するのは、
最近のマーケット用語では
「リスク回避」ないしは「リスクオフ」と言います。

世界的にはリスクがあるものへの投資を控える状況にあるのに、日本株は高値追い、日本経済新聞はまだまだ高いなどと言っているのです。
でもこれはいつものことなのですけどね。

ですから、私は日経平均の2万円達成は勘違い、と明言をしました。
その理由は、わからない、と前回書きましたが、その理由はこれではないか、と思うのです。

次回は、
日本の金融緩和期待論は何もわかっていない
ということを書きたいと思います。
あくまでも予定です。

予定は金融情勢によって変わりますのでご承知ください。

また、ドル安やゴールドの投資に関しても
まだ触れてはいないので、何れ書きたいと思います。

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