スイスフラン対円は今が買い時か

   

稀にみるスイス円のテクニカル良化o

今年の1月に、いわゆるスイスの金融当局が突然、
ユーロスイスへの介入を突然辞めると発表しました。

この要旨は、
2011年9月から続くスイスフラン防衛のためにスイス金融当局がユーロスイスへの無制限介入を撤廃すると発表したのです

この発表と同時に、対スイスフラン通貨に対して、
ユーロ、円、ドルの各レートが尋常ではない動きをみせました。

何人もの投資家の財産を奪い、
果てはニュージーランドのFX業者を破綻へと追い込みました。

また、金融機関の損失もかなりのものに上りました。
これが、一連のスイスショックと言われる事件です。

スイスショックの背景

リーマンショックが起こったのは、2008年の9月ころになります。

当時の北京オリンピックが終了し、
夏の余韻を残す季節だったと記憶しています。

そこから、サブプライムローン問題を端緒に
アメリカの債務危機、ユーロ危機等につながっていきます。

当時の状況は、本当に危機的状況でよく
「100年に一度の崩落」と言われたものです。

この間にアメリカが本当に
債務不履行に陥るのではないか、
という観測がまことしやかに噂されたものです。

今から考えるとそんなことはあり得ない状況なのですが、当時は金融市場全体がパニックですのでこういったデタラメな報道が先行をしたのだと思います。

それが、ヨーロッパの危機にも飛び火をして
ギリシャを端緒とするPIIGS問題、
いわゆる南欧債務危機につながっていったのです。

スイスフランは、昔から
有事のゴールド、有事のスイスと言われ、
アメリカ等で大きな問題が起こったときに
資金の逃避先としてかなり好まれていた通貨になります。

アメリカドルも昔から、有事のドル買い、
とよく言われたものですが
その当事者が危機でしたので当然、ドルは売られまくっています。

また、ユーロもギリシャを筆頭に
売られまくっているわけですから、
ゴールドにも資金の逃避先として使われていたのです。

現在では日本円もリスク回避通貨として
危機が起こると買われる傾向にあります。

当時のリーマンショックで日本は、
アメリカやヨーロッパほどの甚大な影響を与えなったからです。

現在でも、その傾向は続きますが
それは個人的にはその解釈は正解ともいえないと思います。

リーマンショック、ユーロ危機を経ていち早く、スイスの金融当局、中央銀行はその対策として利下げ、金融緩和を世界で最初に実施をしました。

そのため、ヨーロッパの中では
一番健全な国家の地位をリーマンショック後確立しました。

ですから、有事のフラン買いが起こったのです。

日本が民主党政権時代から自民党に
政権を移行させるときに、円高は日本を滅ぼす
といって円安政策に舵を切ったのも同じ理屈です。

当時、ドルは信用に値しない、
ゴールドは市場規模が小さく資金流入に対応ができない、日本円は仕方なく選んだリスク回避通貨という選択です。

そこで注目されたのは、スイスフランです。

金融市場の健全性や、国家の信用度が
全く違うということで
世界の投資家が一斉にスイスフランを買ったのです。

中でもスイスフランを買ったのはユーロ圏の投資家です。

ユーロ圏は世界一の経済規模になりますので、
その投資家みなが、スイスフランを一斉に買ったら
スイスフラン高でせっかくリーマンショックを上手にのりきったのに

フラン高でまた経済危機がくると判断してユーロスイス相場に無制限介入に動きました。

 

無制限介入の撤廃の理由

現在、通貨の中で一番強いと思う通貨を
投資家に挙げてもらえば、
間違いなく「アメリカドル」になります。

また、リスク回避の代名詞のゴールド市場も落ち着きを取り戻しました。

日本円はかつてのユーロやアメリカの
債務危機にならって、
近々に債務危機に見舞われるという観測が
世界の一致した見方になると思います。

通常、リスクを回避する資産の定説としては、
ドル、ゴールド、スイスフラン、日本円が代名詞になります

その中で、
アメリカドル、ゴールド、スイスフランが
リスク回避資産として復活しています。

その中でもアメリカドルは今、
世界中の投資家は一番、リスクに強い資産として投資家に認知をされています。

このアメリカドルの復権がスイス中銀の無制限介入の撤廃のあと押しになります。

もし万が一、世界でリスクが起こった場合、
投資家がスイスフランを買わずに、
アメリカドルを買ってくれるという判断がスイス金融当局の無制限介入撤廃につながったのです。

この理屈がわかっていたので
スイスショック直後に、私は強くドルスイスの買い推奨をしたのですが、
ほとんどの投資家は信じずに暴落した通貨を買うなんてできるか、という態度でした。

今後の展望

簡単にいえば、
スイスフランは
アメリカドルに次いで二番目に強い通貨

という地位を確保しています。

その理由はリーマンショックの対応が非常に迅速で素早く、その立ち直りはアメリカといい勝負になります。

ただ、アメリカほど労働人口も若くなく、
所得も伸びませんのでアメリカほどは注目はされていません。
産業全体もアメリカほど活気を帯びてはいません。

ですから、アメリカの二番手の地位は揺るぎません。
しかし、アメリカは未だにゼロ金利。

その上、形の上では金融緩和政策、QE3は終了したことになっていますが実はQE3は継続していることはまだ、あまりしられていません。

日本が日銀の異次元緩和を続けて
国債の買い取りを実施していますが、
アメリカもQE3で買い取った国債をFRBは今、現在もロールオーバーしています。

つまり、FRBは買いとったアメリカ国債はまだ放出しておらず、それを保有し続けているのです。

それを、利上げと同時に放出したら、すごいことになりますよね。
痛烈なドル安に見舞われます。
世界とアメリカ経済はまだそれに耐えられないと判断をしてFRBはまだ放出していません。

そのことを見越して、世界の投資家はスイスフランを買い続けているのです。
スイスは買いだと思います。

テクニカルは異次元の世界!

みなさんは、テクニカル分析の父、グランビルをご存じでしょうか。
移動平均の発明者、グランビルの法則は聞いたことがあるかもしれません。

ダウ理論が株式市場では知らない人は少なくありませんがダウ理論は正直言って、現代の投資家には不向きの理論になります。

なぜかは、機会があればお話をします。

話がそれましたが、
グランビルの法則で一番重要なことは200日移動平均線になります。

先日、日本経済新聞で
スイス円の取引量が増えていると聞いて
テクニカルをみたのですが、
びっくり仰天というのが正直な感想です。

スイス円日足に200日移動平均を引いてみてください。

この形は、株の個別銘柄や、商品相場ではよく出る形なのですが、先進国通貨でこの形をみるのは初めてみました。

個別株や商品はこの形が出たら、忘れたころに大暴騰します。

先進国通貨では初めてみました。

これは強烈におすすめの通貨になります。

スイス円の買いが終了のころには、
またこちらに寄稿させていただければと思います。

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