相場展望 株高の行方

      2016/03/10

統一地方選挙は自民党圧勝になりましたが。。

さて、日経が2万円を15年ぶりに超えたのが、4/9になります。
その週の週末、日曜日が統一地方選挙になりました。
結果は、自民党の圧勝になりました。

今週も、摩訶不思議な上昇が第一回目の統一地方選挙と同じく水曜日に始まり、本日も高止まりにて日経平均が終わりました。
そして、今週末の日曜日は第二回の統一地方選挙になります。

■全く同じパターンでしたね。
私の見解は、4年前か8年前の統一地方選挙は第一回しか株価維持がもたなかったので、今回も持たないであろうというのが予想でした。

しかし、今回は第二回目の統一地方選挙でも株価維持が奏功したといえます。

第一回の統一地方選挙は水曜日、木曜日に一生懸命株価維持を行い、周辺が騒がしくなった金曜日には下落に任せていたような感じでした。

これを書いているのは4/23の木曜日の夜なのですが、今の各国市場や為替相場をみているとたぶん、下落する可能性が濃厚だと思います。

■結局の方針は変わらず
いろいろ、ご質問をセミナー参加のみなさんや、文章を読んだ方からいただきます。
当然、私が弱気をしているのに、本当に大丈夫か?というご質問をいただくのですが、第一回の統一地方選挙と同じく株価の維持が目的の上昇ですので、中身のない上昇の行く末はどうなるか?
本質は何ら変わっていません。

■推奨記事のスイス
スイスフランを推奨いたしましたが、スイスフランの本質はリスク回避です。
つまり、今、世界で一番信用がある市場はアメリカになります。
スイスフランが急騰や上昇するのには、やはり、アメリカ市場の経済失速や株価の下落が完全に確認ができないまでは、なかなかスイスフランは上昇しないと思います。
このことに関しては、スイスフランの長期保有がいいのは、後ほど、みなさんに原稿をお送りします。
仮題は世界の投資家の「夢」と不安ということで今、鋭意執筆中になります。

■アメリカ市場の行方
私は今月ずっと弱気を書いておりましたが、そもそもアメリカの景気拡大局面が終わったのか?と勘違いしている方も多いと思います。
この辺の注意喚起として。
① アメリカの市場拡大は今後20-30年続くというのが前提になります。
② それに対して世界の投資家が不安を持っていることはFRBの金融政策の変更
③ 現在の株価が調整をしているのはIMFの経済成長予測が今年1月に予想したものよりも減退しているということが原因です。

つまり、上げ道中においての押し目であって、長期上昇トレンドには変化がありません。

 

ゴールドはどうなのか?

このことも書かなくてはいけない、と常に思っています。
ゴールドが上昇することの必須要件は、世界的な危機や戦争、経済低迷ではありません。
確かに、ゴールドは有事のゴールド買いと言われるように、戦争や先のリーマンショックのような危機下で上昇を始めます。

今回、ゴールドが上昇する要件は。
① アメリカの金融政策の変更
アメリカの株等を買いすぎでの崩落
③ ドル安
現在は②と③の状況になります。
そして、いつの時代も確かなことは、ゴールドが上昇するときの必須要件は③のドル安になります。

最近、新聞報道等で、「原油が底を打った」という報道が目につきます。
原油の需要が伸びたから、底を打ったのでしょうか?
シェールガスの生産はEIAやIEAによると落ちたそうですが、OPECの目論見通り、シェールガスの生産が落ちて原油に需要が回帰したからでしょうか?

全部、見当違いの報道になります。
原油が安値から切り返したのは、ドル安に変化してきたからです。

商品投資の権威といえば、現在、シンガポール在住のジムロジャースです。
ジムロジャースは有名なジョージソロスの右腕です。
リーマンショック後はシルバー投資によってまた、巨万の富を得ました。
そして、ドル高にトレンドが回帰すると全部売り払っています。
シルバー投資の一番の根拠は「ドル安」です。

ここで、私が昨今の報道のように、原油が「底を打った」とは書かずに切り返した、と記したのはなぜか?と、考えてほしいです。

そうです、推察の通り、原油相場は単なる戻りです
アメリカドルがまた上昇していけば、また、原油は下がると思います。

そう、報道通り、底を打ったなんて思ったら大間違いです。
将来的には、1バレル当たり、一桁になるだろうと予想しています。

こういう点をみていくと、ロシアがなぜウクライナに無謀な侵略をしかけているかがわかります。

ロシアの主な輸出商品は天然ガスと、石油になります。
シベリアや日本海は、冬になると凍結します。

そうなると、原油や天然ガスの輸出が出来ません。
そうなると、地中海に面したクリミアを取るのは当たり前の話です。

しかもロシアの原油も天然ガスも高いのです。
もう、ほとんど、北海では原油が取れなくなりましたが、北海原油の採掘コストが25ドルくらいのとき、ロシア産原油のコストは35ドルを超えていました。

参考までにサウジアラビアの採掘コストは1ドル未満になります。
つまり、ロシアは今後、原油や天然ガス相場が下がるたびに国家の危機になります。

原油は長期的にみて安いので、ロシア投資などはもってのほかになります。

関係のない、原油の話になりましたが、ゴールドに関しては、今後のアメリカの金融政策に不安が高まれば高まるほど、高くなると思います。
また、前回でも記したように、世界的な大規模の金融緩和によっておカネの価値が逓減しています。
おカネよりも実物の資産の価値は近い将来、見直されると思います。

■日銀の追加金融緩和はあるのか?

結論からいえば、あるわけないです。
間違いなく、ありません。

日銀が、追加の金融緩和をするタイミングは簡単に言えば、アメリカの金融政策の変更時にあると思います。
ただし、世間一般が認識しているアメリカの金融政策、つまり金利を上げ始めたときではないと考えています。
金利を上げ始めるときには日銀は、追加の金融緩和を行わないと思います。

去年の10月に、日銀が不意打ちに追加緩和をしたと報道されますが、日銀からすれば予定通りの行動です

なぜなら、日銀は異次元緩和を実施するときにアメリカの金融政策の変更時に緩和をするかもしれないと明言しているのです。
去年の10月はアメリカのQE3が終了したときです。

つまり、私は、アメリカの金融政策の変更は利上げのときではない、と考えているのです。
利上げはQE3が終了した時点ですでに、決まっていることです。
何れ金利は上げるでしょう。

■かなり、複雑な説明をしているので、まとめ
①世界の成長は持続的に続く
それに付随する株価、通貨は、今後も上昇する可能性は非常に高い
②しかし、この4月から6月、ないしは10月までは調整期間
これは、IMFの成長予測、特にアメリカが下方修正されたことが大きい
③ですから、この春から、夏、秋にかけては買い場になると思います。

つまり、私は長期的にドル買いですし、株買いという相場観は全く替えてはいません。
しかし、直近のこの季節にむやみに買ってはいけないのではないか?というお話をしているのにすぎません。

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