更なるスイス買いの推奨

   

たしかスイス買いを推奨したのは、4月であったと思います。

過去記事:スイスフラン対円が強烈に買い時の理由

そのときの理由というのは、スイスの取引量が日本経済新聞や金融取引所の売買高が増えているということでスイス円のチャートをみてびっくりしたというのが発見の理由でもあったのです。

そのほかのドルスイスやユーロスイスのチャートをみても、スイスフランの異常な強さは確認できたのでその中で一番テクニカル的に強い、スイス円の推奨をしたと思います。

4月30日のアメリカGDP発表にて、スイスフランが急騰し、スイス円では148円まで急騰しました。

■普通に考えれば、スイス円が急騰するということは?

スイス円という通貨ペアは実際には、ドルスイスと、ドル円の通貨ペアの組み合わせの通貨ペアになります。
実際に、フラン円のレートが24時間公表されるようになったのはIT革命以降の話になります。

それまでは、その前のマルク円やフラン円などはドル円のレートとユーロドル、マルクドル、ドルスイスのレートを掛け合わせて計算をしなければ出ないようなマイナーな通貨ペアでした。

私にも思い出があり、ユーロ誕生のころ、某大手証券会社の課長に今のユーロ円のレートは?と聞いたことがあります。
そんなものは存在しない、と答えたのには唖然というよりも茫然としました。
導入当時は、仮想通貨ですからあまり笑うと失礼になりますけどね。

そういった大昔の笑い話も存在するのですが、現代では普通にレート表示をされていますのでスイス円のレートなどは昔から表示されていたと勘違いされていますが実は、このレートが表示されるようになったのはつい最近のことです。

つまり、スイス円が急騰するということは、ドル円がより一層円安に、ドルスイスがより一層、スイス高にならないといけないという意味があるのです。

円安にしても5月の権利確定日が27日前後になることを考えると、これを書いているのが27日になりますので、今日あたりがピークになるのではないかな、と思っています。

また、アメリカの経済指標がかなり良化したことを受けてかなりドル高が進行していますのでそれほどドルはフランに対しては売られていませんが、ドルは戻しています。

そう考えて行くと、これ以上、ドル円の円高、ドルスイスのドル高が進むとスイス円は急落するのではないか?と思われる方も多いと思いますが、そうではないと思います。

■ギリシャはもうデフォルト退場がほぼ決まっている?

2009年から続くギリシャになりますが、トロイカ(IMF、ECB、EU)の金融支援の延長は今年6月末までです。
その上、6月中の債務の利払い、支払いのメドが未だに経っていません。

ギリシャ政府はその支払いをするためにさまざまな施策を立てていますが、どれもこれももう無茶苦茶なものばかりです。

国民も賢いので銀行に預金を預けようとしませんし、公務員は相変わらず高給取りなのですが、働かないという悪循環です。

なぜなら、ギリシャがデフォルトした場合に銀行封鎖が予想されますし、おそらくIMF管理下に入れば公務員のほとんどは失職の憂き目にあうでしょう。

参考までに、ギリシャ破綻の一番の要因は公務員の高給と、働かない点にあると個人的には思います。
極東の島国でもその国がありますよね。
なぜ、国家財政が破たん寸前なのに、公務員が一番安定的で高給取りなのでしょうかね。笑。

正直言って、6月にはEUがまた支援延長を協議するでしょうが、今までの経緯を考えると、EUの協議が一カ月足らずでまとまるとは到底思えません。

会合の度に徹夜で協議して妥協に妥協を重ねて、結論が期限ギリギリか期限切れの後に出るのです。
今回は各国の財政事情等も勘案するとまとめるのは至難の業でしょう。

そうなると、6月中にギリシャがデフォルトを宣言することになるでしょう。
大体、金融の世界ではギリシャは6月にデフォルトすることは織り込み済みになっています。

私の予想よりはデフォルトが案外早かったな、という感想です。
むしろ、あと、10年後位にデフォルトになるのではないか、と思っていました。
どちらにしろ、ギリシャ金融危機以降、いつかはつぶれると思うのがまっとうな見方だと思います。

そういえば、キプロスはどうなったのであろう?とは思いますがね。

■ギリシャデフォルトは粛々と進む

おそらく、ギリシャのデフォルトはIMF中心に進みます。
IMFはかつて、韓国やニュージーランド、アルゼンチンを管理下においていますので手なれたものです。
2週間くらいで、デフォルトを確定して、資産整理に入ります。

マーケットはそれを見越して、最近のユーロ安、スイス高、ドル高をやっているだけなのです。

しかし、私も一応、金融に携わる人間としては、仕方ないな、と思うことであって衝撃な事実ではありません。

■この間にドル高、スイス高が進む

リスク回避傾向がこの時期から一層進めば、ドル高、スイス高の傾向が鮮明になります。

その場合、スイス円は150円程度まで目指すでしょう。
もし、6月中に150円を達成するようであれば、一度、スイス円の推奨は終了になります。
再び、120-130円台に落ちてきたら買えばよいと思います。

長期でスイス円は買いですが、私が推奨したときは110円台ですから、急騰しすぎです。
いったん、全部ではなく一部手仕舞いの上、買い直しをしたほうが賢明なように思えます。

■資金の流れは

リスク回避なのですから、投資家のおカネはドルやスイスに流れます。
最近のドル高は、アメリカ経済の回復の意味もありますが、危機回避の意味が含まれていない、と思います。
ギリシャのデフォルトは予想外に静かに冷静に進むと思いますが、アメリカの利上げの危機でまたスイスは買われるでしょうから、買いは維持になります。

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