日本株はバブルなのか、円安の原因

   

日本株はバブルなのか、円安の原因

日本の株の時価総額が名目GDPを超えて590兆円となりました。
普通はその国のGDP総額を超えて株価が上伸することを「バブル」と呼ぶのですが報道などを読んでいくとそれには否定的な見方が多いようです。

そもそも、私はマーケットを始めたのはバブル崩壊後になりますので、バブルと言われる環境下では商いをしたことがありません。
しかし、こんな感じになるのだろうね、というイメージがあります

■バブルの渦中においてはバブルの崩壊には参加者は気づかない

バブル崩壊後の入社組というのは、基本的には実体経済にはまだまだ美味しいところが残っている雰囲気でした。

私の初ボーナスは6万円程度でした。
まだ、実績も何も残していない社員にボーナス支給なんて気前がいいものですね。
しかし、冬のボーナスなどは100万円を超えていたと思います。

私は9月ころからようやく成績が残り始めましたが、全国のランキングではまだ下から数えたほうが早いものでした。
しかし、ボーナスは100万超えですよ。

その後、全国トップを何度も取るのですけどね、ボーナス100万超えなんて会社員時代あれっきりですね。

何も知らない、若者でも100万超えているのですからね。
勘違いしますよね。

ですから、いうなれば私もバブル経験者なのでしょうか

しかし、このような冬の時代がその後20年も続くなんて夢にも思っていませんでした。
そのバブルの渦中にいるときは、その私を含めた参加者はこれが、バブルと気づかないものです。

■今は評論家がバブルと否定している

自分がバブルに参加しているので気づいてないだけですね。
しかし、これをバブルと断言するのには6月をこのまま続伸で行ってくれたらですね。

バブルを認める条件としては。
① 誰でも買えば儲かる状態
② 昨年10月の量的金融緩和から9カ月経過して緩和の効果が消えたとき
③ 金利が上昇しても株価が下がらない
④ 株高、金利高、通貨高のトリプル高状態
が、認められないと、私も判断が早いほうですが断言はできません。

今の段階は、単に日本のGDP総額を株の時価総額を超えただけがバブルの現象になります。
もっと、株で儲かったから勘違いをしてめちゃくちゃなおカネの使い方をする人などがでてくれば完全にバブルなのですけどね。

まだバブルではないとは個人的には思っています。

■国家の基本は家計、企業、公的機関

私は遅かれ、早かれ円高になると考えています。

前記のバブルの定義について、書きましたように本当に日本の経済に実力があるなら、株高、金利高、円高になるはずです。
現状は株高のみです。

日本の経済がいいのは、これまでは企業だけでした。
日本経済の最大の弱点は家計と国家です。

家計の消費促進を国家が苦心惨憺してやってきたのですが、社会保障の減額を続ける限り家計の復活はないだろうと、予想はしていましたが、今回、それに疑問符が付いている状態です。

国家は緊張感が無さ過ぎるので変わらないでしょう。

国家の基本は企業、家計、公的機関になります。
この3社が強くないと、日本経済の復活はないと思います。

この家計に今回は多少、明るい兆しが出るような気がします。
そなると、力強い日本経済になりそうです。

日本のGDP総額の8割は個人消費になります。
この個人消費が復活したら、ものすごい円高になると思います。

■日本自体は強いのだが、今回の円安の要因

簡単にいえば、中国の為替制度の問題になります。

私も4月からドル安が進行するよ、と言っていました。
実際、ユーロ、ポンド、スイス、オセアニア通貨等では相当なドル安が進行しました。

しかし、その間、成長著しい東アジア各国の1-3月期のGDPが発表されています。
中国を筆頭に全部、経済減速をしています。

日本の円安と歩調を合わせるように、東アジア通貨安、ドル高がものすごい勢いで進行しています。
その対極にあるのがドルになります。

つまりドル高が東アジア通貨で進行しており、ものすごい現在はドル高状態です。
本来なら東アジア諸国の経済が停滞をしたら、リスク回避で経済圏の筆頭である中国人民元が買われなくてはいけないのですが、ご存じのように中国の人民元はほとんど固定レートのようなものです。
変動相場なのに、変動率が決まっている共産圏ならでの資本市場になります。

これでは為替市場になりませんので、決済通貨として東アジア各国はドルを買っているのです。
その自由主義、資本主義の筆頭が日本になりますのでドル高、円安になっているのです。

本来なら、今回の経済停滞によって中国人民元高にならなければいけないのですが、資本市場の意味をなしてはいませんので、ドルを各国が買っているのです。

参考
タイバーツとUSドルチャート

この円安はいつまで続くのか

上記のタイバーツのチャートのようにものすごい勢いで東アジア通貨安、ドル高が進行しています。

それが円安につながっていると私は推測をしています。

では、この状態がいつまで続くのか?と問われるとわからないとしか答えようがないのです。

■先進国の状態を説明すると

アメリカ、IMFがドル高を懸念

先進国から一斉にドル売りの注文が出る

先進国間ではドル安が進行する

ここまでは今まで散々、解説をしてきたつもりです。

■今回の東アジア通貨安の背景

1-3月期のアメリカと中国の成長が停滞

アメリカと中国の経済が停滞しているのならば、東アジアは左記2カ国の経済に頼っているので経済減速は必然の定。

国力が弱くなっている

通貨安を引き起こす

本来は主に頼る中国人民元を買うのだが、変動しないのでアメリカドルを買う

東アジア通貨の全面安

自国通貨安は輸出促進や、株高を引き起こす可能性
↓                     ?現状はここです!
しかし、そのままの場合は、株安の可能性もある。

アメリカドルを買い続けるとアメリカドルの独歩高を招き、またアメリカの失速になる

アメリカに資金の還流を起こすが東アジア匹敵する成長のある資金需要がない

株に資金が還流

ということが起こっているのではないか?と想像をしています。

■今後の予想

アメリカドルが高くなれば、イエレン議長やラガルド専務理事はまたドル高に対しての懸念をいうと思います。

ですから、それほどドルは高くならないとは考えています。

日本は経済自体が本当にデフレを脱却できるかどうかの瀬戸際になります。
その先行として株価が上昇をしています。

デフレが脱却できたということをマーケットが認識したらおそらく、円高に向かうと思います。

東アジア通貨は、この通貨安が株高や輸出促進を起こしまた、自国通貨高に回帰をしていくのが理想です。

このシナリオが失敗したら第二の東南アジア通貨危機になるのかな、と思っています。

ただし、東南アジア通貨危機のような大規模な世界的危機になることはないと思います。
ちなみに東南アジア危機は何がきっかけで起こったかはご存じでしょうか。

アメリカの利上げによって東南アジア通貨危機が起こったのです。

今週ははっきり申しあげられなくすいませんでした。

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