2015年5月の雇用統計予想

   

FRBの思惑と(6/5発表)

先日、アメリカGDP1-3月期の修正値が発表されましたが、日本の報道をみると発表の数字を受けてこれで6月の利上げが遠のいたと報道しているところをみると、苦笑というよりもこの人たちは本当に大丈夫か?と思います。

思えば、今年3月、4月にFRBが利上げすると某日本最大の大手経済紙が勝手に報道をしていましたが、あの時点でFRBは利上げは6月以降になる、と明言していたのに、何故こんな報道が出るのかは理解できません。

そもそも、FRBは言ったことに責任を持たないアメリカの中央銀行だとその新聞会社は思っているのでしょう。

そうでなければ、FRBが明言をしていることに対し、無視をして3月、4月に利上げなどという無責任な報道はできません。

たぶん、これは日本の政治や中央銀行に対する不信への裏返しで、日本がそうならアメリカもそうに違いない。

という全くもって偏見に満ちた報道です。

日本の政治家や閣僚はウソばかりついていますから、それもそうだろうと思います。

最近はまともになってきましたが、前回の選挙はアベノミクスに信任を与えるか、否かの選挙と公言していましたが、今国会でのメインイベントは安保法制です。

そんなことを争点にするなど一言も言っていなかったのに。
日本の政治家の口の軽さや、言ったことを守らない姿勢が政治はどこに行っても信用できないという姿勢にさせるのでしょう。

■FRBの思惑

FRBは、アメリカの景気はよくなっていると明言をしています。
一番、回復が顕著なのは、住宅になります。

やはり、リーマンショック時にサブプライムローンの影響を受けてかなり需要が落ち込みましたがその反動が来ているようでものすごい上昇率になっています。

また、雇用者数も最近は良好な結果になっています。
これらは、消費者サイドの指数になりますので基本的には、景気がよくなったあとに上昇する、景気が回復して初めて改善をする指数になります。

こういった数字が、改善をされているというのは経済学的にもFRBの言い分はよくわかります。

逆に、今回の統計で足を引っ張っているのは、政府支出です。
これは、日本と同じ構造ですが、日本ほどではないですがアメリカの財政は厳しいものです。
ですから、好景気になてくれば政府の財政支出は減って当然です。

また、IMFもFRBも、ともに指摘しているように輸出不振。
これが今回のGDPの足を引っ張っています。

また個人消費は、堅調とも言えるか言えないか中途半端な位置にあります。
月によって、上下動があり、消費が決して活発と言えるような状況ではありません。

そのほかに物価上昇が全くない、とFRBの指摘通りです。

しかし、全体をみると先週のイエレン議長の講演でも述べた通り、
アメリカ経済は回復に向かっていると思います。

アメリカ経済の課題

アメリカ経済の課題は、やはり消費支出、給与所得の増加、そしてインフレ、物価上昇率になります。

ドル高による輸出不振は、日本円以外に対してはドル安傾向に向かっており、4-6月期には改善すると思われます。

消費支出、給与所得の増加に対してはとくに、FRBは対策を打っていないと思います。
根本的には景気拡大とともに、改善していく指数だと考えていると思います。

また、物価上昇に関しては連休明けにイエレン議長が明言したように市場経済社会においては、長期国債に投資した投資家がそのタームプレミアムが得られていない、と発言したように、一時的に株価を下げても金利を上げるべきと明言をしています。

それで、本日の時点ではアメリカの10年債は本格的なダウントレンド、金利は上昇トレンドになったと思います。

金利の問題、つまり物価上昇に関しても4-6期は間に合わないかもしれませんが年末にはそれがGDPに反映をされると思います。

このように日本人の私にもわかりやすい政策をとっていますのでおそらく、利上げがあるのは4-6月期のGDPの速報値が発表になるのは7月の末くらいになると思います。
ここで、アメリカ経済が回復することが確認できれば早ければ8月になると思います。

7.8月に利上げができなければ、今度は7-9月期のGDPの発表が10月の末です。
ですから、なぜ、私はアメリカの報道も含め早くても9月になると報道するのかはよくわかりません。

実は私は去年から、FRBの利上げは今年の10月と言っています。
もちろん、FRBは10月発表のGDP速報値は10月上旬には各種指標の分析の結果を踏まえてある程度見通せますので10月の利上げを睨んでいると思います。

参考までに、現時点での私の4-6月期のアメリカGDP予想はたぶん、2.2パーセントくらいになると思います。

■6月の雇用統計予想

4月の数字よりは、若干悪いでしょう。
しかし、20万人を割り込むことはまずないでしょう。
失業率は変わらずになると思います。

しかし、この数字はほぼ、発表の数字になると思いますが、これを事前に知っているとマーケットがどちらにいくかがわかる人は私からみれば天才だと思います。

■アメリカの今後の不安

設備投資額とPMI指数というのが年初から下がり続けています。
これは、景気先行指標になりますので、そろそろ第二弾の設備投資や購買力を高めないとアメリカは一度、リセッションに陥ると思います。

■まとめ

FRBはたぶん、10月に利上げをする。
6月の雇用統計は前月と変わり映えをしないと思います。

 - コラム