株価はコントロールされている

   

日経平均の罠

日経平均が上伸して、何年ぶりか、私は知らないのですが相当湧いています。
しかし、私が聴衆の前で話すといつも「蜃気楼の日経平均」といいます。

これは、なぜか?
と言われると、なんともいいようがないのですが・・・。

単純な話、日経平均の値上がり数、値下がり数をみると。
上昇901銘柄
下降841銘柄
これは、5/25から、5/29までの話になります。

何年ぶりからの新値更新なのにこうやって書くと、
意外に上昇銘柄が少ないのだな、と思われる方も多いと思います。
5/21などは
上昇725銘柄
下降1033銘柄

になります。
私が日経平均の蜃気楼という理由はなんとなくおわかりいただけましたでしょうか。

■日経平均の構成要素

日経平均というのは、加重平均ではなく、単なる単純平均です。
代表的指標の日経225の場合は、225銘柄の単純平均になります。
つまり、値がさ株を値上がりさせれば、政府の思惑通り株価は上昇していきます。

日経平均は俗に「ファナクロ指数」と呼ばれています。
この構成企業は、ファナックとファーストリテーリングという会社です。

言わずとしれたファナックは精密機器の製造業、ファーストリテーリングは一般ではユニクロと認識をされています。
ほかに、ソフトバンク株などの値がさ株を指します。

この上記の値がさ株に、たとえば、日銀が買い支えをしたらどうなりますか?
日経平均などは急激に上昇をします。
極端な話、上記3銘柄の終値を操作することなどは簡単ですよね。

資金はいっぱいあるのですから。
きょうは、この株価まで持ち上げます。
と、宣言して、資金さえあればいくらでもコントロール可能です。

日経平均は順調に大幅続伸してるのに、その割に自分の保有銘柄があまり大きく儲かっていない

そう感じる人は多いでしょう。

しかも、みなさんの大好きなダウ理論で終値の重要性を投資家は認識しているのですから。
引け間際に大量に買って値段を維持させればよいのですから、朝の9時から大引けの15時まで断続的に買う必要はないわけです。

大引け間際に、目標値まで買いあげればいいのですから。

厳密なことをいえば、商いというのは基本的には朝の寄りが一番多いのが通常で、その次は引け際なのです。

ですから、朝と引け際だけ、天下の日本銀行様がお出ましになれば株価はコントロールできるのです。

■先日の日本の1-3月GDP

この数字はびっくりしました、というよりも想定の範囲内です。
実際は、0.4パーセント程度の成長であろうとは考えておりました。
しかし、現実問題として2.4という数字は何がかさ上げをしたか、といえば。

簡単です。

低額所得層への給付金の給付を算出した場合、1パーセントのGDP上昇があるのです。
ですから、実質のGDPは1.4パーセント。
それと企業所得の増加が予想以上に多かっただけです。
それが、現実の数字としてかさ上げされただけです。

では、4-6月期はどうかといえば。
アメリカ、中国、東アジア経済の減速は確認されています。
その企業収益は減るでしょう。

しかし、円安による物価高がそれをカバーするでしょうからあまり変わらないという予想になるでしょうね。

また、サラリーマンの所得はアベノミクスが始まってから10パーセントも下落していますので。
皆さんの生活は楽にはなりません。

ですから、景気がよくなっているのはうわべのことだけで、実感は何もありません。

■それでも、GDP成長は続く

4-6月期のGDPは企業の海外収益は減るでしょうが、物価高と円安でさらによくなるでしょうね。

国内は物価が上がっているのに、給与所得は逆に減っているのでどうなるかは火を見るよりも明らかでしょうね。

円安ということはドル建てのGDP総額は上昇しますので、1-3月期の為替レートが118円、4-6期が122円と仮定すれば自動的にGDP総額は1パーセント程度上昇します。

1-3期のGDP総額も円安部分が加味されていることもお忘れなくお願いします。

 

■結局、日経平均は蜃気楼

日経平均は景気拡大によって、上昇していると思っている方が多数いると思います。

実際に企業業績は上昇すると思います。

しかし、それは企業の売上は大して上がっているわけではなく、円安部分によって水増しされているだけの話です。

また、国内消費は、給与所得が減少し、物価が上昇、おまけに消費増税ですよね。
これで、本気で経済が好循環を生み出すわけがありません。

日経平均株価の価格の2割は今現在、蜃気楼だと思っています

ですから、日本経済の再生などこの数字ではありえなく。
国内GDPの6割を占める個人消費を回復させないと日本の経済の復活などあり得ません。

しかし、実際に株価が上昇しているのでこれをバブルと呼ぶか、呼ばないかと株式市場では議論をしているのです。

それについていくか、否かはあなた自身の判断だと思います。
個人的には株価にはついていったほうがよいと思います。

しかし、為替相場の円安にはついていってはいけないだろうな、と思います。

■この真相

株価が実態なく上昇していくのは、簡単な話。
政府の安保法制のためとしか、考えていません。

アメリカ議会でこの夏までに、安保法制を成立させるとした安倍首相です。

このことを批判する方が多いのですが、野田さんも海外にて消費税増税を約束しています。
参考までに、いくら民主党がテイタラクといっても当時は自民党も消費増税賛成ですので成立させようと思えば成立することは可能です。

野田さんのことはスルーしているのに、安倍さんは批判するというのはなんだかな、と思います。

この4月から、株価に対しては非常に疑念を抱いておりましたが。
安保法制のためと考えると非常に全部の説明がすっきりします。

強者である安倍さんが国会で辻本さんに、野次を飛ばしているのを見たときは大人げないな、と感じましたが。

結局、安保法制が固まるまで株価を上昇させておかなければ内閣が持たないと考えれば、早く成立させたい気持はよくわかりますよね。

菅官房長官の円安容認発言をしたりひっこめたりするのも、国内事情を考えれば、円安容認だけど、海外をみれば円高ですよね。
ですから、注視しているでごまかすのですよね。

■株価は夏まで

この株価は、上記の通り、夏までということらしいですね。

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