インデックスファンドvsアクティブファンド「本当の本当はどっちがいい」のか?

      2016/12/08

「アクティブファンドはいけません。これこれの理由でインデックスファンドがベストと言うわけです。」ネット上では、このようなアクティブファンドを悪者のように扱い、インデックスファンドを魔法であるかのようにすすめる記事が多くあります。

しかし、そもそもインデックスファンドが人気になってきたのは最近の話です。「インデックスファンドが良い」というのは真実なのか、それとも単にトレンドなのでしょうか? そして、どちらのファンドがベストなのでしょうか? どこよりも深く考えていきたいと思います。

定番の論争「インデックスかアクティブか」

世の中には答えの出ていない問題が多くありますが、「アクティブvsインデックス」論争もその一つで、争いは尽きることがありません。とはいえ、現在は「インデックス派」が優位になってきていて、投資信託関連の書籍でもインデックスファンドを勧める新刊が出ていたりします。

想像以上に難しい問題

しかし、だからといって「インデックスファンドで決まり」というわけには行かないのです。現在の投資信託市場は9割がアクティブファンドです。多くの投資家が「アクティブファンドが儲かるぞ」という風に考えている、これも事実です

この問題の根は深く、分厚い本になるくらいの論争なのです。(『ウォール街のランダム・ウォーカー』を読んだことがあるでしょうか。)したがって当記事でもいっぽん道で解決というわけにはいきませんでした。

それでも、徹底的に材料を出していく中で、一定の光は見えてきた。そのことを書いていきたいと思います。

「値上がりを追求」アクティブファンド派

まず、アクティブファンドの方々の意見です。彼らは、近年のインデックスファンドブームのせいで「信託報酬をボッタクられている頭の悪い人たち」というレッテルを貼られていますが、実際はそのようなことはなく、ちゃんと意見をもっています。

アクティブファンド派の意見

  • 投資がうまいファンドマネジャーは存在する。
  • 実際にそのようなマネジャーのファンドはインデックスファンドより成績が良い。
  • なのにインデックスファンドを選ぶのは、検証が足りないからだ。
  • したがって、アクティブファンドの方が優れている。

「コスト削減」インデックスファンド派

アクティブファンド派の意見を聞いたあとは、インデックスファンド派の意見を聞いてみましょう。最近に投資信託を始めた投資家は、おそらくインデックスファンド派ではないかと思います

現在はインデックスファンド有利説がネットや書籍で溢れているので流されてしまいがちですが、ほんとうの意味でインデックスファンドの利点をわかっている方は少ないかもしれません。

インデックスファンド派の意見

  • ランダム・ウォーク説(株価は読めない説)は真実である。
  • すなわち良いファンドマネジャーであっても、ベンチマークより利益をあげることはできない。
  • インデックスファンドより成績が良いアクティブファンドはまぐれ。
  • その証拠にインデックスファンドより成績が悪いアクティブファンドも多くある。
  • それなのに信託報酬コストが高額なのはボッタクリ。
  • したがって、インデックスファンドの方が優れている。

では、どっちが正しく、どっちを買うべき?

上記に、ネット上や書籍で書かれているそれぞれの意見を総合してみました。こうしてまとめてみると「どちらの意見も確かにわかる」のです。アクティブファンド派の意見も光るところがありますし、インデックスファンド派の意見もその通りだろうと思います。

ランダム・ウォークを否定できるかが争点だが・・・

アクティブvsインデックス論争に深入りしていくと、株価は本当に予測できるのかという「市場効率仮設」や「ランダム・ウォーク説」というアリ地獄に陥ってしまいます。

この問題、絶対に一定の答えを出したいと思っていたので、これらの仮設を借りて「実際はこうだけど、理論はこうで、結局どうなんだろうね」という終わり方にはしたくありませんでした。

ランダム・ウォーク仮設が争点ということは認めつつも、実際の投資に役に立つ答えを出すためにはどうするべきでしょうか?

結論!「ベスト」のアクティブ・「ベター」のインデックス

ここで取り上げるべき2つの事実があります。

  • 実際にウォーレン・バフェット氏などの敏腕投資家は存在する。
  • 敏腕投資家が存在するならば、敏腕ファンドマネージャーも存在する。

さらに取り上げるべき2つの事実があります。

  • インデックスファンドすら上回れないアクティブファンドが多くある。
  • インデックスファンドを上回り続けるアクティブファンドが多くある。

これらを総括したとき見えてくることは、「世界で一番買うべきナンバーワン投資信託」はおそらくアクティブファンドです。しかし問題は、それがどのアクティブファンドか不明であること。

これがもしわかれば、あなたはアクティブファンドを買うべきかもしれません。(しかし、日本のファンドマネジャーの担当はすぐに変わるのでそこがまた難しい。)

しかし、それぞれ適当に10銘柄、アクティブファンドとインデックスファンドを購入して比較したなら、おそらくインデックスファンドのほうが成績がよい。これもまた事実だと思います。

なぜなら、保有コストは断然インデックスファンドの方が安いからです。この差を埋められるほどのアクティブファンドは、 10銘柄の中にいくつあるでしょうか? アクティブファンドがこの差を相殺した上にインデックスファンドを上回る事は難しいと言わざるを得ません。

まとめ

この問題は、調べれば調べるだけ難しくなっていきます。投資初心者のほうが「インデックスファンド一択!」という具合に迷いがなかったりしていいのかもしれませんね。

非常に難しい問題でしたか、上記のように一定の理解を得ることができました。この結果を元に、あなたの投資信託選びの参考にしてください!

 

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