インデックスファンドのポートフォリオに「絶対入れるべきなETF」3つ。

   

数年前までは、投資信託といえば多くの場合アクティブファンドを指していましたが、近年ようやくインデックスファンドか注目され始めました。しかし、「インデックスファンドがオススメとはいっても、どのようなポートフォリオを構成すれば良いか分からない」という方も多いのではないでしょうか?

インデックスファンドの基本ポートフォリオは、「世界中にまんべんなく分散投資」です。しかし、それだけでは他の投資家と比べて何の優位性もありません。あくまで分散投資を基本としつつも、追加でポートフォリオに組み入れてほしいおすすめインデックスファンドがあります。詳しく見ていきましょう。

「世界経済に分散投資」が基本だが・・・

インデックスファンドの長所は、「低コストで世界中に分散投資できること」ではないでしょうか? 世界経済は、長期的には緩やかに成長を続けています。ですから、世界中に分散投資を行い、それを長期的に長く持ち続ける事は有力な手法です。

しかし、「このインデックスファンドは、明らかに割安」だなとピンポイントで感じる投資信託もあります。単純に世界中にまんべんなく分散投資しただけでは、このようなインデックスファンドは少ない割合でしか投資できません。これはもったいないことでは無いでしょうか?

ベストなポートフォリオって?

「まんべんなく分散投資派」のインデックス投資家の中には、「ある特定の銘柄のみポートフォリオの比率を高めることはおすすめできない」とする人もいます。しかし何をもって「まんべんなく分散投資」とするのでしょうか?

世界中に1本で分散投資が可能な「世界経済インデックスファンド」と言う銘柄がありますが、この組み入れ比率も人間が勝手に決めたものです。「特定の銘柄のみ、組み入れ比率を高めてはいけない」と考えるのは、現実味のない「理想主義」と言わなくてはいけません。

「オールインワンな銘柄」は買ってはいけない!

上記のような考え方であれば、「ある銘柄1本で世界中に分散投資できるインデックスファンドは選択するべきではない」といえるのではないでしょうか。上記にも書いた「世界経済インデックスファンド」や「全世界株式インデックス」などは、「これさえあれば世界中に分散投資できる」というコンセプトの投資信託です。つまり、オールインワンな銘柄です。

ポートフォリオの何割かに組み入れるならともかく、このような「オールインワンな銘柄に全資産を注ぎ込む」ことはオススメしません。ベストなポートフォリオ構成は、世界経済の情勢によって異なります。オールインワンの銘柄に多くの資産をつぎ込んでしまうと「割安国のインデックスファンドは多めに」というような微調整が効かないからです。

現在進行形で「お買い得な割安国」はどこ?

オールインワン銘柄を使用しての分散投資は、投資を始めたての初心者にはオススメできます。しかし、その一歩先の投資家を目指すのであれば、「今お買い得な割安国はどこだろうか」「今割安なインデックスファンドは何か」と言う目を光らせておかなければいけません。

では、何をもって「お買い得な割安国」を判断すればよいでしょうか? 実は、PERを用いて判断することができるのです。PERと聞くと「個別株の割安判断のための指標であって、国レベルの割安判断には使えないのではないか?」と思われる方もいるでしょう。

しかし、株価指数に連動するインデックスファンドは、「企業の集合体に投資する」と言う事なので、それを構成する一つ一つの会社が割安であればその国の指数も割安だと言うことができます。

企業の集合体の「国レベルのPER」を見る

国レベルのPERはどのように算出されるでしょうか? 一つ一つの企業のPERかわかっているということは、それぞれのPERを足して割ることで「平均PER」を出すこともできるということです。つまり、この計算を行い割安国を見つけることができれば、「その国の株価指数に連動するインデックスファンドも割安である」ということができるのです。

では、PERが公開されている国の中で、最も割安な国はどこでしょうか?

PERでみる「割安な国ランキング」(2016年10月現在)

第1位 ロシア PER4.7倍
第2位 パキスタン PER7.6倍
第3位 韓国 PER8.5倍
第4位 トルコ PER9.0倍
第5位 中国 PER10.5倍

「ロシア」「韓国」「中国」のインデックスファンドを買え!

PERで見る「割安な国ランキング」は、上記のような結果となりました。ちなみに、2016年10月現在の全世界のPERの平均は「18.4倍」です。ご存知の通り、PERは低いほど割安とされていますので、ランキング上位国は相当な割安であることがわかります。

しかし、「パキスタン」や「トルコ」といった国は投資先として非常にマイナーであるので、手軽に投資できる低コストなインデックスファンドが存在しません。そこで狙いをつけるのが、「ロシア」「韓国」「中国」の3カ国です。

これらの国は、低コストで投資できるインデックスファンドが東証にETFとして上場しています。やはり、海外に口座を開設しなければ購入できないような投資信託はなかなか難しいところがあります。そういったファンドは、コストも高くなりがちですから、上記3カ国に狙いを定めてみましょう。

3カ国のおすすめインデックスファンドは?

では上記3カ国のおすすめインデックスファンドをご紹介したいと思います。選考基準は、「長期投資に適した低コスト」「手軽に売買ができること(国内で購入できる)」です。同コンセプトのインデックスファンドが複数ある場合は、「もっとも信託報酬コストが低いものを選択しました。

NEXT FUNDS ロシア株式指数・RTS連動型上場投資信託(1324)

ロシアの株価指数単体に投資できるインデックスファンドとして唯一のETFがこの銘柄です。信託報酬コストは「0.95%以内」となっています。下記に紹介するインデックスファンドの中では信託報酬コストは高めですが、世界一PERが割安なロシアに投資できるという大きなメリットがありますので許容範囲でしょう。

サムスンKODEX200証券上場指数投資信託[株式](1313)

韓国の株価指数であるKOSPI200指数に単体で投資できるインデックスファンドとして、もっとも信託報酬コストが安いのがこの銘柄です。信託報酬は「0.26%」と、超低コストです。

上場インデックスファンド中国H株(ハンセン中国企業株)(1548)

中国の株価指数であるハンセン中国株指数に単体で投資できるインデックスファンドとして、もっとも信託報酬コストが安いのがこの銘柄です。信託報酬は「0.55%程度」となっています。中国株は「バブルでは無いのか」と騒がれたことが一時期ありましたが、PERから見るとまだまだ割安な国といえます。

まとめ

いかがでしたでしょうか? 世界経済にまんべんなく分散投資する中で、「目星をつけたインデックスファンドの比率を少し高めにする」という調整家できるようになれば、ワンランク上の投資家にアップできます。

おすすめは、「世界経済インデックスファンドなどのオールインワンな銘柄+上記の割安3カ国のインデックスファンド」です。ぜひ参考にしてみてくださいね。

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