投信ブロガー人気第8位 世界経済インデックスファンドってどうなの?

   

「投信ブロガーが選ぶ!Fund of the Year 2016」で第8位となったファンドは、世界経済インデックスファンドです。

世界経済インデックスファンドとはどのようなファンドなのでしょうか。特徴と評価をまとめてみましたので、是非参考にしてみてください。

なお、「投信ブロガーが選ぶ!Fund of the Year 2016」5~7位は次のファンドが選ばれています。

第5位:セゾン・バンガード・グローバルバランスファンド

第6位:ひふみ投信

第7位:ひふみプラス

第5位、第6位のファンドは別記事で取り上げていますので、そちらをご参照ください。

第7位のひふみプラスはひふみ投信と資産内容が同じである為、割愛します。

世界経済インデックスファンドの基本データ

世界経済インデックスファンドの基本データです。

運用会社 三井住友トラスト・アセットマネジメント株式会社
設定日 2009年1月16日
信託期間 無期限
決算 年1回
申込単位 販売会社の定める単位

※SBI証券では1万円以上1円単位(積立投資は500円以上1円単位)

購入時手数料 販売会社の定める率(上限3.24%(税込))

※SBI証券では手数料なし

信託報酬等 年0.54%(税込)
信託財産留保額 0.1%
販売会社 株式会社SBI証券 他

世界経済インデックスファンドの5つの特徴

世界経済インデックスファンドを読み解くための特徴を5つ説明します。

1.国内外の株式、債券へ分散投資

世界経済インデックスファンドは国内外の株式、債券へ分散投資を行うバランス型ファンドです。

リートは組み入れず、株式と債券へ投資を行います。

2.株式と債券の投資比率は50:50

世界経済インデックスファンドは株式と債券へ半分ずつ資産を振り分ける事を目指しています。

リスクを抑えながら、リターン獲得を目指す手法は、セゾン・バンガード・グローバルバランスファンドと近いものがあります。

3.投資国はGDP総額の比率を基に配分

世界経済インデックスファンドの大きな特徴ですが、投資国比率はGDP総額を基に配分されます。

一般的な投資信託は時価総額比率での振り分けを行う事が多いですが、このファンドは異なります。

時価総額によらず、経済規模によっての割り振りとなる為、世界中の経済成長をタイムリーに取り込める可能性を持つファンドです。

時価総額を基にした割り振りだと、米国の比率が高まり、50%を超えているファンドも多い中、世界経済インデックスファンドは米国への投資比率は直近で33%程度となっています。

他の国際分散投資型ファンドと比べ、投資国構成比率に特徴のあるファンドです。

4.各資産のインデックスファンドへ投資

世界経済インデックスファンドは各資産のインデックスファンドへ投資を行っています。

5.比較的低コストでの運用

世界経済インデックスファンドの信託報酬は年率0.54%(税込)となっています。

バランス型ファンドの中では、比較的低コストであり、人気の高いセゾン・バンガード・グローバルバランスファンド等と比較しても割安となっています。

世界経済インデックスファンドの中身は?

2017年2月28日時点での世界経済インデックスファンドの運用状況を見ていきます。

資産構成 新興国比率の高さに特徴

投資資産別組入比率

外国株式 30.02%
外国債券 29.07%
新興国株式 15.70%
新興国債券 15.10%
国内株式 4.89%
国内債券 3.96%
その他 1.26%

GDP比率に基づき、目標資産組入比率を先進国60%、新興国30%、日本10%とおいています。

また、基本資産の比率は次の通りです。

株式 50.61%
債券 48.13%
その他 1.26%

株式と債券の比率が概ね50:50となっています。

資産配分、投資地域配分共、ファンドコンセプト通りの運用が出来ている事が分かります。

また、新興国比率が他の国際分散投資型ファンドと比べ、高くなっています。

投資国別構成

組入上位10カ国は次のようになっています。

アメリカ 33.01%
日本 10.11%
イギリス 4.26%
フランス 3.96%
ドイツ 3.21%
イタリア 2.94%
ブラジル 2.86%
南アフリカ 2.76%
メキシコ 2.42%
韓国 2.29%

GDPの比率に基づいて配分されています。

アメリカの比率が33%程度と3分の1程度となっています。

時価総額比率で考えると、アメリカの投資比率は50%程度となり、実際にそのような配分で投資を行っているファンドも多い中、世界経済インデックスファンドは新興国各国の比率の高さが目立ちます。

世界経済インデックスファンドの運用成績は?

世界経済インデックスファンドの運用実績はどうなっているのでしょう。

世界経済インデックスファンドは各資産毎にベンチマークを設定したインデックス運用を行っていますが、ファンド全体ではベンチマークを設定していません。

バランス型のファンドであり、明確に比較対象となる指数も無いため、モーニングスター株式会社が集計するバランス型ファンド全体のトータルリターンの単純平均と比較してみます。(2017年2月28日)。

世界経済インデックスファンド モーニングスターインデックス バランス型(単純)
トータルリターン1年(年率) 11.50% 8.06%
トータルリターン3年(年率) 4.17% 4.00%
トータルリターン5年(年率) 9.10% 8.06%

運用実績は概ね良好で、モーニングスターインデックス バランス型(単純)を全期間で上回っています。

運用コストの低さと新興国比率の高さが要因であると考えられます。

しかし、各組入ファンドを見ると、国内株式、海外株式、新興国株式のインデックスファンドでベンチマークとのかい離がやや大きい印象を受けます。

インデックスファンドの真価はベンチマークとのかい離を無くすことにある為、今後の運用には注意する必要があります。

世界経済インデックスファンドの評価は?

ここまで分析をしてきましたが、世界経済インデックスファンドをどう評価したらよいでしょうか。

新興国比率の高い銘柄比率に特徴のあるバランス型ファンド

世界経済インデックスファンドは投資国をGDP比率を基に割り振っている為、他のファンドと比較して、新興国比率が高くなる特徴があります。

世界的な経済成長のリターンを狙える低コストのバランス型ファンドとして、独自の地位を築いています。

運用実績も今のところは悪くは無く、ありきたりな時価総額ベースの投資国振り分けに飽きてしまった方には魅力的なファンドとなります。

今後、インデックスファンドとして、ベンチマークからのかい離をより小さくすれば、より良いファンドになる可能性を秘めています。

世界経済インデックスファンドの購入を検討すべき人

  • 一般的なバランス型ファンドの組入比率では物足りない方
  • 新興国のリターンもしっかり享受したい方
  • 低コストで様々な資産へ分散投資を行いたい方

新興国比率が高まる分、リスクはやや高いものと言えます。

一般的なバランス型ファンドよりも少し高いリターンを希望される方には面白い一本となります。

独自の銘柄選びに特徴がある為、はまれば非常に面白いファンドです。

バランス型ファンドを検討の際は、比較の為にも是非調べて頂きたいファンドです。

まとめ

「投信ブロガーが選ぶ!Fund of the Year 2016」で第8位の世界経済インデックスファンドはGDP比率を基にした資産構成を行う珍しいファンドです。

同賞でもその独自性を評価した票が多く入っています。

バランス型ファンドのアナザーワンの選択肢となるファンドですので、是非検討してみて下さい。

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