「eMAXIS 全世界株式インデックス」の特徴5つ

   

「eMAXIS」シリーズの中で何がよいか迷っている方、株式のインデックスファンドの中でどれがよいか迷っている方

そんな方へ、今回は「eMAXIS 全世界株式インデックス」の特徴5つにいてお伝えいたします。過去のデータからファンドの特徴がわかります。チェックすべきデータをピックアップします。今後の投資信託選びにご活用ください!

1.「eMAXIS 全世界株式インデックス」の仕組み

・ベンチマークは何?

「eMAXIS 全世界株式インデックス」のベンチマークはこちらです。「MSCI オール・カントリー・ワールド・インデックス(除く日本、円換算ベース)」MSCI Inc. (モルガンスタンレー・キャピタル・インターナショナル社)が開発した株価指数で、日本を除く世界の先進国・新興国の株式で構成されています。

指数の仕組みが「先進国を対象にしている指数」と「新興国を対象にしている指数」の2部構成になっています。

先進国はこのインデックスが組み入れられています。
MSCI Kokuasi Index(MSCIコクサイ インデックス)

新興国はこちらです。
MSCI エマージング・マーケット・インデックス

先進国の指数(MSCIコクサイ インデックス)は同じシリーズの「eMAXIS 先進国株式インデックス」の運用目標になっています。同じ指数が使われていますので、「eMAXIS 全世界株式インデックス」は「先進国株式インデックス」に、新興国株式を追加したものになります。

インデックスについての詳しい説明はこちらもどうぞ。
http://emaxis.muam.jp/special/hayawakari/indexes06.html#tab1

いま(2016年11月)「eMAXIS 全世界株式インデックス」の運用目標としている「MSCI オール・カントリー・ワールド・インデックス」をベンチマークとしている投資信託はありません。インデックスファンドシリーズを展開している下記を検索しました。

・三井住友アセットマネジメント「SMTシリーズ」
・ニッセイアセットマネジメント インデックスシリーズ
・アセットマネジメントOne「たわらノーロードシリーズ」
・野村アセットマネジメント「Funds-iシリーズ」
・みずほ銀行「i–mizuhoインデックスシリーズ」

これはとても興味深いです。先進国のみ、新興国のみを対象としているファンドはありますが、1つの投資信託で先進国の株と新興国の株式、両方を持つことができるものはありません。すでに債券型、リートの投資信託を持っている、けれども、外国株式を持っていない人にとてもおススメです。

「eMAXIS 全世界株式インデックス」で日本株以外の株式、アメリカやヨーロッパの株式と新興国の株式を持つことができます。「eMAXIS 全世界株式インデックス」以外で、先進国の株と新興国の株、2種類に投資をしているものを選ぶとすると、債券や不動産といった他の分野を含めた、バランスにファンドになってしまいます。

自分の資産を見直し、重なる部分がないようにします。もし重なっても良いのであれば、全体のバランスを納得できるようにします。

2.投資対象について

では実際の投資対象について見てみます。「マンスリーレポート」の「運用資産構成(国別内訳)」をチェックします。「eMAXIS 全世界株式インデックス」の純資産総額がどんな国にどれぐらい投資しているのかわかります。先進国が全体の約88%、新興国が約12%の配分になっています。

2016年10月末の純資産総額が約57億円です。ですので、約50億分を先進国、残りを新興国に投資しています。日本全国から集まった資産がこの割合で配分されています。目には見えないですが、あなたの資産も同じように割合で配分されています。

★投資している組入上位10ヵ国

【先進国株式】
1 アメリカ56.63%
2 イギリス6.34%
3 カナダ3.44%
4 フランス3.42%
5 ドイツ3.24%
その他13.52%
先物1.73%

先進国株式計88.32%

【新興国株式】
1 韓国1.64%
2 台湾1.41%
3 ケイマン諸島1.36%
4 中国1.17%
5 インド0.97%
その他4.95%
先物0.62%

新興国株式計12.12%

全体の半分をアメリカに投資しますので、基準価額は主に米国株市場と米ドルの動きに影響を受けますね。

次ぎに実際に投資している株式の数がいくつかも確認してみます。「マンスリーレポート」の「組入上位銘柄」をチェックします。「eMAXIS 全世界株式インデックス」と「eMAXIS 日経225インデックス」を比べてみます。

「eMAXIS 全世界株式インデックス」組入銘柄数
【先進国株式】( 組入銘柄数: 1,314 銘柄)
【新興国株式】( 組入銘柄数: 851 銘柄)
( 組入銘柄数: 2,165 銘柄)

「eMAXIS 日経225インデックス」組入銘柄数

日経平均225に連動する株式を組入れています。マンスリーレポートによると、225銘柄です。「eMAXIS 全世界株式インデックス」は日経225インデックスファンドの約10倍の株式銘柄に投資しています。投資している会社が多ければ多い方が、リスクの分散が効きます。

「組入銘柄数」を見るようにしましょう。

3.インデックス指数との比較

では、次に運用の成果がわかる項目を見てみます。マンスリーレポートの「騰落率」という項目を確認します。

「eMAXIS 全世界株式インデックス」2016 年 10 月 31 日 現在

 

過去1ヵ月 過去3ヵ月 過去6ヵ月 過去1年 過去3年 設定来
ファンド 2.02% -0.83% -3.79% -12.92% 17.34% 93.91%
ベンチマーク 1.81% -1.18% -4.63% -14.30% 11.68% 71.43%

 

0.21% 0.35% 0.84% 1.38% 5.66% 22.48%

 

ファンドは「eMAXIS 全世界株式インデックス」ベンチマークは「MSCI オール・カントリー・ワールド・インデックス(除く日本、円換算ベース)」です。期間ごとの騰落率がわかります。目標とするベンチマークより、ファンドがどれ位上回っているかの「差」を確認します。
投資信託の運用の良し悪しを確認します。「差」はどれもプラスです。投資信託の運用は目標としている「MSCI オール・カントリー・ワールド・インデックス(除く日本、円換算ベース)」よりも良かったということです。投資信託は「目標となる指数と比べて、運用が良かったか悪かった」でファンドの優劣が決まります。市場全体の雰囲気もありますので、絶対の数字ではわかりません。ベンチマークと比べてどうだったのか、他のファンドと比べてどうなのかを見ます。

「差」の項目は必ず確認します。

4.純資産残高の比較

ファンド全体に集まっている資金、純資産残高についても目を通します。純資産残高が大きい方がいい理由は、リスクをおさえて無駄なく運用ができることです。集まっている資金が多ければ、色々な銘柄に幅広く投資できるので、リスク分散ができます。また資産全体に対するコスト負担割合が少ないということです。

純資産残高はマンスリーレポートの「基準価額の推移」という項目のグラフを確認します。グラフ下部分の水色の山が右側に行くに連れて大きくなっています。順調に純資産残高が増えています。純資産があまりに少ないと、投資対象を選ぶ自由が効かなくなるため、運用が終わってしまいます。早期償還です。

これは自分の意思ではどうしようもありません。早期償還が決まってしまうと、その旨が記載された書面が送付され、償還しますと報告を受けます。ですので、純資産残高は最低でも30億あると良いと言われています。「eMAXIS 全世界株式インデックス」は2014年4月末に30億を超えており、同じように基準価額も右肩上がりになっていますので、買う人も増え、投資している対象の資産も値上がりしています。

三菱UFJ国際投信「eMAXIS 全世界株式インデックス」の個別ページにもチャートがあります。マウスを合わせると、大きな出来事や、基準価額、純資産残高の推移が分かりますので参考にしてみてください。

http://emaxis.muam.jp/fund/260434.html

5.運用管理費用(信託報酬)

最後にコストです。インデックスに連動するファンドは長期投資なので、コスト面の確認は重要です。

eMAXISシリーズの費用は下記の通りです。

運用管理費用(信託報酬) 信託財産留保額
eMAXIS 全世界株式インデックス 年率0.648%(税抜 年率0.6%) 基準価額に0.05%をかけた額

 

比較の例として三井住友アセットマネジメントのインデックスシリーズを掲載します。

運用管理費用(信託報酬) 信託財産留保額
SMT グローバル株式インデックス・オープン 年率0.54%(税抜 年率0.5%) 基準価額に0.05%をかけた額
SMT 新興国株式インデックス・オープン 年率0.648%(税抜 年率0.6%) 基準価額に0.3%をかけた額

例えば「eMAXIS 全世界株式インデックス」と同じ資産割合のSMTシリーズを自分で購入するとします。「eMAXIS 全世界株式インデックス」の資産割合は、先進国が約9割、新興国が約1割の配分です。自分の手持ちの金額になおすと、例えば全部で10万円分だと「SMT グローバル株式インデックス・オープン」を9万円分、「SMT 新興国株式インデックス・オープン」が1万円です。

その場合、「SMTグローバル株式インデックス」にかかる信託報酬はeMAXISよりも安くなります。けれども、「SMT新興国株式インデックス」の解約時にかかる手数料はeMAXISよりも高くなります。細かい話になりますが、米国やヨーロッパ株に係るコストを極力おさえたいのであれば、SMTシリーズになります。売却時に先進国と新興国、両方同じタイミングで売却しても良いのであれば、「eMAXIS 全世界株式インデックス」でも問題ないでしょう。

また、SMTシリーズのように先進国と新興国、ばらばらで購入した場合、運用の結果しだいで自分で資産のバランスを調整することが必要になります。値動きしますからね。資産割合が変わります。

まとめ

いかがでしたか。「eMAXIS 全世界株式インデックス」は先進国市場と新興国市場の2種類の株式市場を持つことができるファンドです。ありそうでなかった組み入れ内容です。

すでに債券型、リートの投資信託を持っている、けれども、外国株式を持っていない人にとてもおススメです。ただ、今後自分がどのように運用したいのかもイメージしてください。先進国部分だけを売りたい、新興国部分だけを売りたいはできません。

自分がいま保有しているファンドを見直し、株、債券、不動産それぞれの資産バランスを検討しながら活用してみるとよいですよ!

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